今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

車の中に子どもを置き忘れない方法2

2022年11月14日 | 防災・安全

またしても車の中に我が子を置き忘れて死亡させるという痛ましい事故が起きた。
これは、送迎バスに園児を置き忘れる事故と同系統のミスだが、”自家用車内での我が子”という私的状況である点がやや異なる。

前回の2年前の時に、「車の中に子どもを置き忘れない方法」という記事を書いたが、そこでは、二重過程モデルのシステム1とシステム2で解説したので、今回もそれを踏襲する。
※システム1:条件づけなどによる直感(無自覚)的反応。覚醒時に優先的に作動
※システム2:思考・表象による意識活動。システム1で対処できない場合に作動

「子を預けた」という思い込みは、システム2によるもの。
この思い込みは、ルーティン化されている行動の予定と過去の記憶が混同されて、過去の記憶が行動完了と解釈されてしまうもの(鍵の締め忘れなどに発生する)。
そして完了したという思い込みによって、車内の確認は不要と判断されてしまう。

本来誤りの少ないシステム2がこうやって誤ると、同じシステム2(思考力)では訂正できない。

それ(思い込み)に逆らうことが可能なのは、別のメカニズムで作動するシステム1だ。
例えば、車から降りて家に入る時は、無条件に車内の後ろ(3列目)まで目をやることを習慣化する(窓が透明なら車外からでも可)。
※:今回の車も窓が不透明に加工されていたという。
これはシステム2の思い込みとは独立した(それに影響されない)習慣行動として条件付けするもの。
目視だけでなく、指先点呼を併用すると尚いい。

例えば、外出する時、ドアを施錠するのはシステム2だが、その後私がやるドアノブを引っ張って施錠を確認する動作は無自覚化されているのでシステム1だ。