本日、九州北部(福岡・大分県境付近の山間部)に猛烈な雨が続いていて、「大雨特別警報」が発令されている。
これは大雨をもたらす雲が停滞しているためで、災害をもたらす状態になっている。
気象衛星で確認して、慄然とした(右図)。
九州北部に左向きの3角形の雲があり、衛生画像を動画にしても動かない。
これは「テーパリング雲」という巨大積乱雲で、エリアは狭いながら最も恐ろしい雲だ。
この積乱雲は左側の頂点部分から垂直に発生して、成層圏に達し右側にかなとこ状となって拡散している。
それが移動せず、同じ場所で発生し続けるのだ。
そのため、左側の頂点にあたる地上には尋常でない大雨がずっと続き(時間雨量100ミリを超える滝のような雨を私は「瀑雨」と呼ぶ)、河川氾濫・土砂災害などをもたらす雲なのだ。
この雲の下にあたる川や山地の斜面の近くの人たちは早々に避難すべきだが(なぜなら、気象衛星画像でこの雲の発生を確認することが※避難判断の基準となるから)、夜となっては避難行動自体がかえって危険になる。
無事を祈るのみ。
※今日昼の衛星画像を確認すると、14時には発生していた。
すなわち14時以降、避難すべき事態に入っていた。