今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

夜の高原でサーモグラフィ

2015年05月31日 | 茶臼山カエル館計測

毎年春と秋に愛知の屋根・茶臼山高原に泊まりで訪れる。
愛知唯一の高原風景が気に入っているからであるが、その他いろいろ楽しみが増えた(それらについては後の記事で)。

今回は”計測マン”として、ほぼ全装備を固めた。
その中でも新入りのサーモグラフィ(赤外線センサー)が頼もしい。

さて、これで何を測るか。
もちろん肉眼(可視光)で見えない対象だ。
不気味な地熱は先日の箱根で堪能した。 
すると、残るはあれ。
プレデターやグラボイズ2のように、見えないほ乳類をセンサーで捕捉したい。
それは夜の野生動物だ。 

今宵の宿である休暇村・茶臼山高原は、その名の通り、茶臼山高原上にあり、目の前の牧場に夜訪れる野生の鹿を見に行くイベントが宿泊者対象に実施される(昨年も行った)。

今年もそれに参加した。
サーモグラフィ片手に。
宿から参加者全員忍び足で歩く。
やがて牧場に達したので、宿の案内担当者が懐中電灯をそちらに向ける。
一瞬、鹿の群れの一部が見えた。
すかさず私もサーモグラフィを向ける(写真)。
するといるいる(写真の黄色い点々が鹿。人影は先導する案内担当者)。
懐中電灯の範囲の外にもたくさん。 

人間を確認した鹿らはどんどん牧場の奥に入って行く。
そして地平線のギリギリで止っているのがサーモの画面でわかる。
他の人たちは、暗闇の鹿のいない草原を懐中電灯であちこち照らして鹿を探しているが、そこにはまったくおらず、ずっと遠くにいてこちらの様子を窺っていることが”私だけ”見えている。

これがサーモの威力。
満足した。