今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

試練の卒論

2009年12月19日 | お仕事
今年の授業も木曜で修了。
残ったのは卒論指導。
空いた時間をすべて指導に費やす。

なにせ、学生にとっては最初で最後の学術論文(のマネ)。
一万字以上の文章を作り、データ分析もしなければならない。

こちらも、データ分析法から論文的表現、ワード・エクセルの特殊な使い方まですべて教える。
学生の原稿に何度もダメ出しをして書き直させる(時には分析からやり直させる)。
もちろん一方的押しつけではなく、学生自身の論文の主旨や方向性に沿ったアドバイスをする。
論理的な流れを明確にし、説得性を高めさせる。
なかなかOKを出さない私のもと、学生は最後にして最大の知的試練として、自分と格闘する。

長かった学生生活をしめくくる”作業”として、これが必要だと思っている。
思いつきの雑文なら誰でも書ける。
学術的な”論文”を書けることが、大学卒業の証しなのだ。
…論文とは無縁になっている大卒者も多いが。