今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

論文ぎりぎり提出

2021年11月23日 | お仕事

本日は、いつもより1時間早く7時前に目が覚め、眠気がまったくないので起床した。
これは緊張感の現れだろう。

そう、今日は論文原稿の締切り日。
教員ではなく、研究者として最も大事な日。
論文を出さない者は研究者ではないから。

実は思うように原稿が進まず、締切り前日になって、提出を諦めようと思った。
それでも出来るだけ進めてみようと、授業や会議のない昨日、日中は研究室、夜は寓居でずっと原稿を進めた。
夜11時近くになると目のピントが合わなくなり、パソコンの文字が読みづらくなった。
でもあと一日あれば仕上がりそうな感触を得たので、諦めずに締切り当日、勝負の日を迎えたわけだ。

本日の大学の用事は、先週末の入試結果の判定会議のみ。
あとは午前中からずっと研究室に篭って原稿を進める。
夕方近くなってやっと本文を書き終えて、引用文献リストを整理し、最後にタイトルを決め、その英訳をつける(論文のタイトルは最後につけた方が論文全体の内容を表現できる。もちろん最初に方向づけのための仮題はつけておく)。
これらをプリンタで印刷して、原稿ファイルを出版原稿用にCD-RWに焼く。
それらをA4の印刷原稿が入る封筒に入れ、提出。
提出先は、自分のメールボックス。
なぜなら、自分が編集委員だから。

論文といっても、今回のは過去の研究をまとめ直しただけなので、”原著”より一段下の”研究ノート”レベルだ。
でも、これを出さなかったら、今年は”研究者”ではなくなっていた。
なにしろ、9月に投稿予定だったもう1本をすでに未提出にしていたから。

かように、無理だと思っても頑張ればなんとかなるもの。
これで肩の荷が降りた。
今後は教員としての仕事だけとなる。


遠隔授業と対面授業の効果比較

2021年08月11日 | お仕事

今年の前期、同じ授業をクラスごとに遠隔と対面で使い分けることになった。

元となる講義画面資料(プレゼン画面)はともに事前配布し、遠隔(学生が任意の時間に視聴できるオンデマンド方式)では説明原稿をパソコンの音声エージェント(MacOS付属のKyoko)が読み上げ、その音声ファイルを学生は任意に再生する。
対面は、同じ内容を私が教室でプレゼン画面を通して学生に説明する。
同じ画面資料で、対面だと説明に90分かかる内容が、エージェントの読み上げだと30分で済んでしまう。
その代わり音声ファイルは任意の回数繰り返し再生できる。

ともに授業後に同じ小テストをネット経由で実施し、その得点に差があるか確認※した。
※以下の分析は清水裕士関西学院大学教授開発のHAD16を使用。

10点満点で平均値は、遠隔:9.35(138人※)、対面:9.03(71人) ※遠隔は2クラス、対面は1クラス

この2群の平均値の差(0.32)に意味があるかt検定をした結果、p=0.049でぎりぎり有意。
効果量は0.3で、再現確率は0.93なので、それなりに意味のある結果といえる(t検定の効果量は0.2あれば無意味でない)。

すなわち、同じ講義の場合、遠隔(オンデマンド)の方が対面より、若干理解度が高かったといえる。

遠隔での音声ファイルと対面での私の口頭説明の違いでは、前者は凝縮され、後者には無駄話がある。
同じ90分を使うなら前者は3回繰り返し聴ける。
他に前者はやや棒読み、後者は感情を込めて話すが、滑舌は悔しくも前者が勝る。
また、同じ遠隔でもオンライン(リアルタイム)や動画配信だと対面と同じダラダラ(冗長)さが発生する(特に講義動画をパソコン・スマホ画面で90分観るのはつらい)。
もっとも説明原稿を作成するのに結構手間がかかり(エージェントの読み上げ音声を細かくチェックする手間も)、こちらは90分では済まないが(喋った方が楽)。

そういうこともあり、遠隔の場合は、静止画と音声ファイルの組合せが最も受講効率がいいと思っていたが、対面よりも良いくらいだったということは、コロナ関係なく、これからの授業のやり方として大事な選択肢となるだろう。


入学式2021

2021年04月03日 | お仕事

勤務先の大学の入学式が、2年ぶりに実施された。
もちろん昨年は入学式がなく、その後の前期授業も完全遠隔だった。
今回が2年前と違うのは、新入生を午前と午後に分けて2回やったこと。
言い換えれば、1回の入学式は新入生が会場の半分しかおらず、一人おきの座席。

入学生を迎える役の私は壇上の椅子から、そのスカスカの座席を確認した。
壇上の席も、来賓席は設けず、われわれ役員の席だけが隙間をとって設けられた。
また先月の卒業式と同じく、学園歌は斉唱せず、録音の歌声を聴くだけ。

歓迎の言葉を述べる在学生代表や宣誓する新入生代表のお辞儀は両手を腿に当てる正しい形で、ビジネスマナーに蔓延した”拱手”(前で両手を組む)ではなかった。
いい傾向だ。

これから昨年とは違った、正常化された新学期が始まる。

そういえば、名古屋の棲み家の隣室に中国からの留学生(♂)が住んでいるのだが、
先日帰宅したら、彼がやってきて、春休みに中国に帰省して戻ってきたということで、私に中国製の「合格証」付きのマスクを土産にくれた(一瞬私の顔がこわばったが、よく考えたら自分が使っているマスクもmade in china)。
彼は、昨年こちら大学に入っても、すべて遠隔授業で、まったく通学しなかったという。
また、帰国中にあちらでワクチンを接種してきたという。
皮肉なことに、感染対策は完全に中国が先行している。

彼も今年は、普通に通学できそうだ。
それにしても、私はここのアパートができた当初から住んでいるが、こうして会話をする隣室人は彼だけだ(彼以外はすべて日本人)。


コロナ禍での卒業式

2021年03月15日 | お仕事

昨年は卒業式が中止となったが、今年はなんとか卒業式を実施できた。

ただしいつもの国際会議場の大ホールではなく、大学構内で遠隔での実施。
すなわち学長らと各学部代表(各1名)が執り行う本部会議室での儀式を、それぞれの学部学生が学部の大教室でリアルタイム画面を見ながら進行するというもの。
校歌斉唱(強い吐息)もまずいので、録音の歌声を聴くだけ。

しかもうちの学部だけ別キャンパスなので、うちの学部代表の学位記(卒業証書)授与の場面は、学部長が教室の演台でスクリーン画面の学長に合せて学部代表に手渡す(うちの学部代表は本部にいかない)。
私は大学院の研究科長として、大学院の修了式に上と同じ方法で、修了生代表に修士の学位記を手渡した。

本部での式典が終わると、学部ごとに教室で卒業生一人一人に学位記を手渡す。

以上、確かに変則的だが、最後の卒業の日を、学んできたキャンパスの教室で迎えられるのは、むしろいいことに思えた。

それに今日だけは、特別に着飾った学生たちが大勢集まる華やかなキャンパスだった。


一番の繁忙期を乗り越え

2021年02月07日 | お仕事

1月中旬から2月前半にかけては、わが仕事の一番の繁忙期。
例年、後期試験とその採点(成績つけ)と入試(大学共通入試と一般入試)が連続し、これだけも忙しいのだが、今年はさらに大学院研究科の改組の手続と次年度の入学広報の変更(なにしろ研究科長なので)、その間に学生の面談と卒論発表会をこなし、次年度の教員の担当委員の更新を依頼してまわり、学部の入試が終われば、つぎに大学院入試があり、それと同じ日が締切の授業テキストの原稿を書き上げる。

最初は「こんないっぺんに無理だ」と思ったが、なんとかすべて無事にこなすことができた。
仕事って次から次へとこなしていくしかない。
そして、やっかいだ・紛糾すると思っていたことが、けっこうスムースに運ぶ。
目の前に立ちはだかる大きなヤマも、着実に進んでいけば乗り越えられる。
実に山登りと同じだ。

あと目の前にあるのは、議長を担当する会議2つと修論の最終試験。
余裕が出てきたので、久しぶりに読みたかった本を読む。

人生経験で自信をもって言えるのは、自分で設定した限界は真の限界ではない、ということ。
自分で設定した限界なんて、実は簡単に超えられる。
そして真の限界に達してはじめて、自己超越(新しい自分)が実現される。
”筋トレ”がそれを証明しているではないか。


年内の仕事終了

2020年12月28日 | お仕事

職場は冬休みに入っているが、年内締切りの仕事(業務)が残っていて、それを今日終えた。

その仕事とは、研究倫理についてのeラーニング(6単元分)を今月中に受講し、一定の成績を修めて修了証を得ること。
前回は年度(3月)末だったのに、今回は年内、すなわち師走の忙しい時に受講しないといけない。
「前回」というように、数年おきに再受講するのだ。

かように、今の大学教員は、研究倫理やハラスメントについて、学習が求められている。

「そんなこと、常識でわかっている」とうそぶく学習意欲のない者ほど、研究倫理やハラスメント違反を犯すリスクが高い。
なぜなら、年々厳しくなっていくその現状に無関心だから。

最新の研究倫理を学ぶと、昔の自分とその周囲がいい加減だったことが思い知らされる。
それどころが、歴史を画した有名な研究が、今の研究倫理では実行不可能であることが明らか(それゆえのその研究は、追試不可能なので、研究上の価値を失わない)。

昨晩から2日を要して、研究倫理の6単元分のeラーニングを終え、すべてのテストを受けて修了証をゲットした(ちなみに、eラーニングシステムは私も授業の小テストに使っている)。

これで、年内〆の仕事はすべて片づいた。
正月三が日は意地でも仕事しないので、しばらく仕事を忘れることができる。

今日は昼の間に、散髪、門松飾り、お年玉用新札両替、三が日の酒のつまみ調達も終えたので、年内の用事も実家の大掃除とおせち材料の調達だけになった。
これでやっと、のんびり年越しを迎えることができる。


論文原稿提出

2020年11月24日 | お仕事

本日、論文の原稿を提出した。
大学教員は、現役の研究者として、論文を生産し続けるのも仕事のうち(だから大学から研究室が宛てがわれ、研究費をもらっている)。
それを授業に反映させることで、オリジナリティのある教育もできる。

私は年2本の論文(投稿者は論文数を”本”で数える)をずっとノルマにしてきたが、残念ながら今年は、この1本限り。
一昨年に続いて、ノルマ未達成となってしまった。
今年はコロナの影響を言い訳にしたいが、それだと一昨年が説明つかない。
一昨年と共通しているのは、役付きになって大学業務が増えたこと。
その忙しさにいまだに適応できていないのか。
それに研究方向が新たな難所にさしかかって、過去の延長では済まない状況であることも大きい。
それを突破するには、かなりのエネルギーと手間が必要なのだが、それが得られない状態になっている。

とはいうものの、最低限ならが1本分の研究を進めたのだから、今晩は慰労の祝杯。
食事も豪勢にしようかと思ったが、カロリー考慮のため(運動不足なので)、いつも通りで、飲み残したボジョレー・ヌーボーを空けた(いつもは第三のビール)。


研究より授業

2020年09月22日 | お仕事

勤務先の大学の後期授業が始まった。
そう、この連休中に!(授業回数を確保するため、連休返上)。

私の授業は明日が初日だが、その準備のため私も連休返上で出勤。

対面併用のオンライン授業の準備。
前期は、教員も出校がままならなかったので、自宅でオンデマンド授業の教材をアップし続けた。

後期は、少しは本来あるべき対面に近づけるべく、登校可能な学生には対面で授業をし、そうでない学生には、オンラインで同時に配信する(ネット負荷をさげるために、画面資料は事前にネット配信し、音声のみリアルタイム)。

こういう準備をしている最中に、なんと研究室のデスクトップパソコンが起動不能に陥った。
泣きっ面に蜂というヤツだ。
使っていなかった旧式のノートパソコンをモニターにつないで、なんとかしのいでいる(パソコンは予備が必須)。

さらに、今日は、論文原稿の締め日だったが、8,9月とそれどころでない事態が続いたため(記事にはしていない)、投稿は諦めていた。

コロナ禍による授業形態の変更で、すべての担当授業を再構築しなければならない。
なので自分の研究は、しばらくおあずけだ。


前期(遠隔)授業が終わって

2020年08月07日 | お仕事

本日で前期授業が終わった。
もちろん遠隔授業で、本日最後の授業も、プレゼン画面のPDF資料と説明用のテキスト読み上げ音声によるオンデマンド授業。
今期は開始が遅かったので、終了が一週間延期だが、授業回数は2回少なく、試験週間がないので、今まで授業週間中に出した課題で採点する。

オンデマンド授業では、授業用のプレゼン画面に、自分の声の代わりにテキスト読み上げ原稿を作ってそれをパソコンのエージェントに読み上げさせ、それを音声ファイルで画面資料とともに学生に公開する。
こう書くと、楽そうだが、実は読み上げ原稿の作成と修正にすごい時間がとられる。
台本の推敲の積み重ねに際限がないのだ。
セリフだけでなく、間の取り方も推敲の対象なる。
生でしゃべった方がどんなに楽か。

もちろん、プロなのだから仕事に完璧を求めて当然。

私より滑舌のよい音声エージェントがPDF画麺を説明する結果、生の講義内容が1/3の時間に短縮された。
生だといかにダラダラしゃべっていたかがわかった。
たとえば、生だと大事な部分は繰り返すが、音声だと繰り返さない。
その代わりファイルなので学生は幾度も再生できる(ポッドキャストを聞く感覚で)。

一方、学生は対面授業と違って、好きな時間に視聴できるので楽かと思ったが、話しを聞くとそうではないらしい。
その原因は教員側にある。

教員は、出席確認を兼ねてまた学生に余分に勉強させようとして、毎回課題を出す。
私もそうする。
これを、遠隔授業の全教員がやるのだ。
その結果、学生は膨大な課題の山を毎週こなすはめとなる。

結局、遠隔授業によって、授業が効率化され、講義内容の完成度が上がり、そして学生はどんどん勉強する。

いわゆる一方向的情報提供の講義なら、むしろいいかもしれない。

時間と空間の制約がないのだから、受講者のハードルも下げられるし、
遠隔に新しい可能性を感じたのは確かだ。


遠隔授業をやってみて

2020年05月15日 | お仕事

今週から、勤務先の大学でもやっと授業開始。
ただし当然、遠隔授業という指定。

遠隔授業をやるに当って、事前に受講生にネットで、自宅の通信環境のアンケートを取った。
もともと大学独自のネット教育システムがあるので、それを利用した。

その結果、受講生はパソコンかスマホ・タブレットのいずれかを持ってはいるが、通信容量が無制限でない一定限度契約、たとえば学生個人がwifi契約しているような場合だが、そういう学生が1人以上いる。
この学生は、オンライン授業を受けるだけで、どんどん使用制限に近づく。

なので、授業のほとんどをオンデマンド型にして、授業教材を任意な時にダウンロードし、任意な時にそれで勉強してもらうことにした(私以外のほとんどの授業がそう)。

もともと授業はプレゼン画面でやっていたので、画像ファイルはそれを静止画のpdfにすればいい。
その画面を説明する音声は別個に作成するのだが、私はコンピュータのテキスト読み上げ音声エージェントを使ってみた。
自分の声を大勢に配信する勇気がないのも理由の1つだが(これではYoutuberにはなれない)、パソコンのテキスト読み上げ機能を堪能したいという気持ちがあったため。
昔なら、コンピュータが喋る声って、 「2001年宇宙の旅」のHAL や「ワレワレハ、宇宙人ダ」的ないかにも機械的だったが、Macに無料でついてくる Kyokoの声はほぼ普通の女性。
ただセリフが棒読みなのは仕方ない(人間だって素人はそうなる)。

遠隔授業のメインに使ったのは、大学からのお達しでGoogle Classroom。
大学のサーバーを使わないで済むため。
確かに複数のクラス(授業)を一画面に並べることができて、使いやすい。
なにより、Meetと連繋して、オンライン授業がやりやすい。
なので教員同士の会議もこれを使っている。
しかもクラスごとの課題や掲示板をまとめられるので、Zoom単体より便利。

ただ、WordやExcelなどのMicrosoftのアプリと相性が悪く(文字化けする)、Googleオリジナルのアプリを使わせようとするのが難点。
もっともパソコンを持っていない学生にはその方がいいか。

ただ、さすがのGoogle Classroomも、大学全体で使ってしまうと今週だけで幾度が回線がパンクし、繋がらなくなった。
遠隔授業でネットが繋がらないのは致命的。
なので、その授業は休講となった(私の授業は大丈夫)。

かように、苦労が多いが、使い慣れたらすごい可能性が拡がる気がする。
まず、大学の授業の時間・空間的制約がなくなる。
昼間仕事のある社会人や、大学の所在地から遠い人も授業を受けられる。
言い換えれば、通学の手間を省ける。

そして生のダラダラした授業のネット版ではなく(つまらない動画の視聴限界は5分)、むしろ受講者に能動的に情報探索させることで、教育効率が上がる気がする。
学生からの発信も声でなく文字なので、ネットのコメント感覚で質問やコメントを発しやすくなる。
すなわち教員とのコミュニケーションはむしろ増える。

テストも作りやすく、採点・集計は自動でやってくれるので、毎回出せる。
逆に言えば、生の90分授業(大教室の講義)って教育効率が悪い典型だ。

ただ、学校が担う、教育とは別の重要な役割は失われる。
友人を作ること。
これは空間の共有、共在の時間が必要だ。
もっとも、人との出合いは別の社会組織、対面が前提の組織に移してもいいか。
たとえば、現代社会が潰しかけている”地域社会”とか。

とにかく、遠隔授業をやり終えた頃、教育現場は元に戻ることはないだろう。


オンライン教育の可能性?

2020年04月08日 | お仕事

本日、本来なら授業開始日なのだが、もちろん授業はない。
そこで有志の教員が集まって、学内におけるオンライン教育の可能性と問題点について、別キャンパスの教員をオンラインで交えて勉強会をした。

もちろん、出席した教員間の間隔をあけ、窓は開けた状態。

結局、90分の講義を動画で流すことの困難さと、現にある学内教育ネットワークシステムをもっと有効活用する方向で話がまとまった。

そんな折り、日本私立大学協会から、オンライン教育のための報告会を東京の明治大学(駿河台)で、明後日に開催するという全国一斉案内を受けた。

すなわち、今日も140名以上の感染者を出した緊急事態宣言発令下の東京の、都心にある大学の建物一画に、公共交通機関を使って全国から集まれというわけ。
これこそオンラインでやってほしいのだが、それができないとうことか…。
この”やり方”だけで、行く価値がなさそうだし、安全のためには行かない方がいい。


開店休業の新学期

2020年04月04日 | お仕事

本日、予定通り、新入生のガイダンスを実施した。
ただし、学生の席に間を空けさせ、話しをする私はもちろんマスク着用。

履修すべき授業登録の指導をしたものの、授業開始は GW明けとなったため、次に新入生と会うのは一ヶ月以上先となる。
ということで、今月は開店休業状態。

例年、新年度最初の週末(日曜の晩)は、英気を養うため温泉宿に泊ることにしているのだが、さすがに今週末は、外出そのものを控えることにした。
そうすれば、貴重なマスクを使わないで済むし。

明日は、終日名古屋宅に居て、冬物の洗濯でもしよう(食糧も調達済み)。

とにかくできるだけ人と会わないこと。
これしかない。


大ヤマ越え

2020年02月14日 | お仕事

今週水曜、7時間に及ぶ6つの会議(うち3つは自分が議長)をこなし、木曜に提出すべき数々の書類を出し終え、そして本日金曜、大学院の修論の最終試験(口頭試問)を終えた。
もちろん、修論の口頭試問のために、担当の複数の修論をあらかじめ精読して、指摘するための”アラ”をピックアップしておかなければならない。
ついでに、締切りがまだ先の書類も本日提出した。

これで1月下旬から続いた最大のストレッサーである年度末の「大ヤマ」を越え尽くしたことになる。
真の”年度末”である3月末までの今後一ヶ月半、いくつかの業務はあるが、いずれも片手間でこなせるものばかりで、今までのようなストレッサーにはならない。

というわけで、1年で最大のストレッサーから逃れられたので、まずは名古屋の棲み家で、シャンパン代わりの発泡ワイン(モンカドール)で祝杯。
肴には、自分の好物であるイカフライ、茄子焼き(自分で調理)、空豆(解凍)などを並べた(実に庶民的!)。

今日までの”オン”生活から、明日からは気分は休日モードの”オフ”生活に移行できる。

ストレスから解放されるので自分の免疫力はアップするだろうが、残念なことに、新型コロナ(武漢)ウイルスの日本での感染がより深刻な段階になってしまった。
日本政府(安部政権、厚労省)の初期対応(1月中)のずさんさによる結果だが、野党だったらマシとは思えないのが(日本国民として)悲しい。
なので普段以上の更なる免疫力アップを期待して、β-グルカン(マイタケ・エキス)のサプリを日本茶(カテキン入り)で毎晩飲んでいる。


仕事のストレスから脱出中

2020年02月10日 | お仕事

先月下旬から始まった、学年末・年度末の仕事の大ヤマ。
すなわち後期試験の実施と膨大な数の採点(別名『地獄の採点』)、それに続いて一般入試の監督、役付き者にのみ課せられた複数の書類作成、次年度授業の自分と他の教員のシラバスチェック、そして昨日日曜の大学院入試と、次々とこなしてきた。
この間、一つも休めないので、感染症にかからないよう、通勤は密室の自家用車、出校したら手のアルコール消毒を欠かさなかった。

この期間中、降圧剤を毎日服用しても血圧が上がりっぱなしだった。
これはセリエのストレス学説でいう「警告反応期」・「抵抗期」に相当するか。
なら心身の緊張感によって感染症にはかかりにくい状態であったかも。

昨晩久々に帰京して、今日は一服している。
今朝、実家で血圧を測ったら平常値に戻っていた。
ホント、精神的ストレスって意識を通り抜けて自律神経に直に響く。

実はまだ大ヤマを完全には越えていない。
今週の水曜(あさって)に5つの会議(そのうち3つは自分が議長)があり、金曜は大学院の修論最終審査をする。
なので帰京中に担当学生の修論(複数)を精読しなくてはならないので、この一服もつかぬま。

でも幸い、今朝の血圧によると、精神的ストレスからはほぼ脱したようなので、ストレスに耐えきれずに疾病になる「疲憊期」には至らずに済みそう。

かくも、毎年1月から2月のインフルエンザ流行期は、タイミング悪く自分の仕事上においても最もストレスフルな時期なので、健康リスクが最大になるのだ。


安宿の高い部屋で採点作業

2020年02月02日 | お仕事

世間の新型ウイルス騒動の中で、私は年度末に向けた業務の目白押し状態に突入した。
とにかく締切りが近い順に片づけなくてはならない。
まずは後期試験の採点作業を、温泉宿に篭って片づけたい。

私本来の「お篭り」は、2泊して初日の午後と夕食後はもちろん、二日目の中一日を丸々作業に宛てるのだが、今回は日・月の二日間しか使えないので、せめてチェックアウトが遅い、安宿チェーンの恵那峡国際ホテルにした(準定宿)。
最近は、ランクアップ料金を出して上級の部屋にしている(メール会員なのでランクアップ料金が半額)。
しかも1月の慰労も兼ねたいので、夕食にカニ2肩(脚1匹分)を特別注文した。
安宿チェーンの場合、バイキングだけだとしょぼいから。
以上の追加料金を足しても、普通の温泉ホテル並みか安い。

かように安宿にオプションつけて贅沢にするのと、高級宿を素泊りなどで安く泊るのとどっちがいいのだろう。

中央アルプスを正面に見ながらのドライブで宿に着き、初めて泊るランクアップの洋室に入る(以前利用したのは和洋室)。
通常料金のシングルは狭過ぎるが、ランクアップの洋室は、一人では広過ぎる。
自分の名古屋宅(ワンルーム)より広く、洗面所やトイレに行くにもドアを二つ、三つあけて移動するのでめんどくさい。
暖房を3箇所、部屋の照明もあちこち出向いてスイッチを入れる。
昔の建物の設計・デザインって、かように居住者中心でなかったことがよくわかる。
どうもこの古い洋室は、一人客にとっては無駄に広い(新しい和洋室の方が作業場と寝室の使い分けができる)。

温泉に入る以外は、部屋に篭って、テレビもつけずに、採点にいそしむ。
数百字におよぶ筆記試験の採点は、集中してできるだけ短時間でやらないと、採点規準がブレるおそれがあるから。
カニ2肩付きの夕食(すき焼き鍋中心)をはさんで、
かくして、180人の答案の半分が終わった。
筆記の答案だから、それぞれきちんと読まないといけない。
今日だけで終わるのは無理で、あとは明日にまわす。