マークス「完全歯科医業学」：２０３

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


１２－４　付随的料金と値引き

私たちは料金の根拠としてのスライディング・スケール方式には不賛成であることを表明してきた。しかし状況によっては、ある患者の場合には確定料金を高く設定するべきであることがある。私たちが言及しようとしているのは付随的料金と呼ばれるもので、これまでに提示してきている予測できないことをカバーするために、一般的に付加される不測の事態への料金とは異なったものである。

それでは予測可能な状況について扱うことにしてみる。考えられるのは、ノイローゼや非常に神経質な患者、話好きな患者、何事にも満足しない韓jあ、遅刻常習者、アポイントメントを守らない患者などがある。
このような患者はすべてが歯科医師の時間（努力と忍耐）に一層過度な負担を要求するのである。そのことがわかったときには、”金持ちにふっかける”ということではなく（偶然に金持ちであったり、そのような人に限って起こりがちであるが）、付加的なサービス（それに充てられた時間の点から）が行われたということで―――それ相応に請求するべきであろう。