博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『少林問道』

2020年08月19日 | 武侠ドラマ
『少林問道』全38話を見ました。本来全42話ですが、今回はCCTV放映38話版で鑑賞。

舞台は明朝嘉靖年間。高剣雄、楊秀、程聞道の義兄弟と郡王府の郡主李蓁蓁の4人は幼馴染み同士。しかし親世代の因縁が絡み合い、厳崇・厳世蕃の党派に属する明徳は、次兄の高寿昔とその子剣雄を味方につけ、長兄にあたる程家と李郡王府を破滅に追い込みます。


程聞道は少林寺に匿われ、仇討ちを志しつつ出家。無想和尚と名を改めます。


郭京飛演じる高剣雄は、父親亡き後明徳を父親代わりとし、悪の道へ。


李郡王を父親のように慕っていた楊秀は、打倒厳党を目標に科挙に及第し、厳党と対立する徐階の右腕に。


李蓁蓁は郡王府取り潰し後に尼僧となるはずが、明徳の陰謀により官妓にさせられてしまいます。

にっくき明徳を倒すことを誓い、彼に弾圧された少林十八銅人を捜索する聞道でしたが、思わぬ出生の秘密が明らかに。そして明徳・剣雄は倭寇の頭目岡田と結託し……ということで倭寇が問題となった嘉靖年間らしく、最後は倭寇との戦いで締めです。

近年めっきり少なくなった重厚・シリアスな作りで、アクションも見応えがありますが、倭寇が普通に悪役というあたり、最終回で倭寇も主人公に力を貸した『成化十四年』とどうしても比べてしまいますね……
コメント (2)
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