博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『三国機密之潜龍在淵』その1

2018年04月04日 | 中国歴史ドラマ
2018年版『笑傲江湖』を見始めたばかりでナンなのですが、こちらを中断して唐人影視制作の話題作『三国機密之潜龍在淵』に手を付けることに。今回は第1~3話まで鑑賞(全54話予定)。

時は建安四年(199年)、官渡の戦いを目前に控えた頃のこと。主役の楊平青年は幼い頃より温県の司馬家のもとに預けられ、司馬懿らと兄弟同然に育てられておりました。


馬天宇演じる楊平。優しい性格で医術が得意という設定。


そしてこちらの眼光鋭いイケメンが楊平の兄貴分の司馬懿。

しかし突然父親の楊俊が楊平を引き取りに来たと思ったら、楊俊のそのまた伯父の太尉楊彪とその子の楊修に引き合わされ、楊平は自分が実は劉協(献帝)の双子の弟で、生まれてすぐに密かに楊俊に引き取られたという衝撃の事実を知らされます。そして楊彪・楊修父子の偽装工作により、馬車で許都への移動中に匪賊に襲撃され、楊平は殺害されたということにされてしまいます。

楊平改め劉平はここから弘農王妃(すなわち亡き少帝劉弁の未亡人)の唐瑛に引き会わされ、彼女の手引きで夜間密かに皇宮に参内し、皇后の伏寿と対面。彼は兄の劉協と対面させるために連れ込まれたのですが、時既に遅く、劉協は急病により息を引き取っていたのでした……


そして劉協の遺命ということで、その死をひた隠しにし、劉平は密かに兄の身代わりとして皇帝となることに…… 横にいる女性は皇后伏寿。伏皇后はクール系の美女ですが、劉平が女性に触れる手つきのぎこちないのを見逃さず、「さては女性に接したことがありませんね?」などと容赦のない言葉が飛び出たりします (^_^;) 今のところは劉平を漢室中興の手駒としてしか見ていないようですが?
 

劉協の遺体は宦官の衣服を着せられ、伏寿が皇宮に火を付けて遺体ごと燃やしてしまおうとしますが、荀彧とともに曹操の留守を守る満寵が不審を嗅ぎつけ、その遺体を引き取ってしまいます。楊平の行方を追って許都にやってきた司馬懿も彼の生存を確信し、唐瑛の住まう弘農王祠へと足を踏み入れます。

一方、生前の劉協から託された密詔により、劉協の愛妾董妃の父親董承は同志とともに曹操排除に乗り出しますが…… というあたりで次回へ。『軍師聯盟』シリーズと比べるとエンタメ寄りだろうと大して期待していなかったのですが、こっちはこっちで非常に面白いです。実は脚本家も『軍師聯盟』と同じ常江氏が担当しているとのことです。脚本・演出とも、これまでの唐人制作の青春時代劇とは違うものを作ろうという意気込みが感じられます。
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