博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『隋唐演義』その5

2013年03月18日 | 中国古典小説ドラマ
『隋唐演義』第26~32話まで見ました。

靠山王楊林が父の仇であることを知ってしまった秦瓊は、カッとなって王府を飛び出し、故郷の歴城に戻ることにしますが、玉郡主も夫に同行。養女とはいえ一家の仇の娘ということで夫や義母とは相当気まずい雰囲気になりますが、次第にそのわだかまりも解けていきます。

時に秦瓊の母が還暦を迎えるということで、単雄信ら旧友たちが祝いの宴に駆けつけますが、山東一帯の匪賊が続々と歴城に集結しているという情報を耳にした楊林は、匪賊を一網打尽にするチャンスということで、配下の「十二太保」を率いて進軍。

楊林が匪賊を逃すまいと済南府全体に戒厳令を敷いたことで、還暦の宴に駆けつけた好漢たちは秦瓊の家から出るに出られなくなります。柴紹(李淵の娘婿)や秦瓊の従弟の羅成は官府側の人間なんですが、緑林の好漢たちと交遊したということで巻き添えに(^^;) おまけに皇綱強奪犯の程咬金と尤俊達が楊林に捕らえられてしまいます。

ニッチもサッチもいかなくなった46人の好漢たちは、よろしい、ならば造反だ!と意見が一致。造反までの決断が早いw 妻の玉郡主のことを思いやって造反に二の足を踏む秦瓊も、玉郡主が煬帝の悪行を告白したことで造反に同意。結盟の盟主に推されます。46士と言うと、つい赤穂浪士を連想してしまいますが(^^;)

そして軍師の徐茂公の計画に沿って歴城脱出作戦を開始し、まずは程咬金と尤俊達を救出。そして救出に関わった秦瓊は楊林と対峙し、自分が北斉の秦彝大将軍の息子であることを告白して訣別を宣言。ここで楊林が一党の招安を提案しますが、秦瓊はそれをあっさり拒否します。朝廷の招安を待ち望むのが『水滸伝』の宋江で、招安の提案を一蹴するのが秦瓊ということですね。

脱出行の途中で秦瓊の母親が隋の武将の徠乎爾に捕らえられるなどのトラブルに見舞われたものの、一同は潼関を通過して小狐山に集結。で、「ここからどうするよ?」となり、取り敢えず近くの瓦崗山に行ってみようということに。ということで次回は瓦崗寨に好漢集結の巻になる模様。
コメント
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