興膳宏『中国名文選』(岩波新書、2008年1月)
先秦諸子から唐宋八大家までの各家の文章を集めたもので、まあ、たまにはこういうのも読んでおくかというぐらいの気持ちで読み始めたのですが、一番最後の李清照による『金石録』の後序に読み入ってしまいました(^^;)
『金石録』は北宋末の金石学者趙明誠の編纂した書で、青銅器や石刻の目録とその銘文・碑文に関する考証をまとめたもの。李清照はその趙明誠の妻で、後序には夫とともに金石書画の収集に励んだ日々、北宋末から南宋にかけての混乱の中での夫との別れ、そして夫との思い出の品であるコレクションが散逸するさまが切々と語られています。
専門柄今まで『金石録』は必要に応じて参照してきたものの、横着にも序文の類は目を通そうともしてきませんでしたが、本書に収録の抜粋を読んでそういった態度を反省した次第……
先秦諸子から唐宋八大家までの各家の文章を集めたもので、まあ、たまにはこういうのも読んでおくかというぐらいの気持ちで読み始めたのですが、一番最後の李清照による『金石録』の後序に読み入ってしまいました(^^;)
『金石録』は北宋末の金石学者趙明誠の編纂した書で、青銅器や石刻の目録とその銘文・碑文に関する考証をまとめたもの。李清照はその趙明誠の妻で、後序には夫とともに金石書画の収集に励んだ日々、北宋末から南宋にかけての混乱の中での夫との別れ、そして夫との思い出の品であるコレクションが散逸するさまが切々と語られています。
専門柄今まで『金石録』は必要に応じて参照してきたものの、横着にも序文の類は目を通そうともしてきませんでしたが、本書に収録の抜粋を読んでそういった態度を反省した次第……