博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『雪山飛狐』その7(完)

2007年08月13日 | 武侠ドラマ
『雪山飛狐』第37~最終44話まで見ました。

ここから後はオリジナルエピソードが展開していきます。胡斐に雪山の崖から落とされた後、偶然李自成の秘宝と周伯通の秘伝・双手互縛術が隠された洞窟を発見した田帰農。彼は片手で胡家刀法、もう片方の手で苗家剣法を扱えるよう修行し、天下無敵の使い手となった!(でもこの双手互縛術って、田帰農みたいな知恵の回るタイプには修得が困難という設定じゃなかったっけ……)胡斐、苗人鳳、そして若蘭の運命はいかに……!?

というわけで『PRIDE 小魚児与花無欠』の時もそうでしたけど、こいつがラスボスになったりしたらイヤだなあというキャラが見事にラスボスに抜擢されております(^^;) ラスボス戦では原作の『飛狐外伝』のエピソードがうまい具合に取り入れられています。

【総括】

随所にオリジナル設定やエピソードが挿入されてましたが、それでも原作とつかず離れずといった調子でストーリーが展開していきました。メインキャラにドラマ版のオリジナルキャラが登場したりもしません。しかし序盤では非常に綿密だったシナリオが終盤に向かうにつれてグダグダになっていったことから考えると、ハナっから原作無視で王晶(バリー・ウォン)の好きなように作らせた方が良かったんじゃないかという気がします…… 

また再三触れてきたように、王晶のドラマにありがちなお笑い要素を期待すると見事に裏切られます。お笑い要素が無くて欲求不満になった向きは、同じく王晶制作の『プロジェクトA』がお薦めかもしれません。こちらはいつもの王晶ドラマになっているようです(^^;) あと、アクション・シーンは『碧血剣』の方が出来が良かったですね。
コメント
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