博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『知の分類史』

2007年02月13日 | 世界史書籍
久我勝利『知の分類史』(中公新書ラクレ、2007年1月)

古代ギリシア・ローマから現代に至るまでの古今東西の百科全書や叢書の目録を羅列した本で、『太平御覧』や『四庫全書』など、東洋の類書や叢書などもかなり取り上げられています。正直著者による解説自体は大した内容ではありませんが、とにかく手元に置いておくと便利そうな本です。

本書の最後で「ネット世界では、調べものをするのに分類など必要としない」なんて書いてありますが、ネットサーフィンをするのにもお気に入りに追加したサイトをどのフォルダに入れるかという作業をやるわけですし、こうやってブログを作るのにもどういうカテゴリを作って、完成したコメントをどのカテゴリに入れるか考える必要があるわけで、(私はそれでいつも頭を痛めています……)ネット世界でもやはり分類という作業は着いて回るものだと思います。このあたりの切り込みが浅いのが残念です。
コメント
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