博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

台風一過だ大漢風(第41話)

2007年07月15日 | ドラマ『大漢風』
さて、人質状態からの解放を前に呂雉が項羽と会ってどういう話をしたかと言いますと、「あなた、私を妻に迎える気はない?私は天下一の英雄と結婚したかったの。劉邦と出会う前にあなたと出会っていれば、私はあなたと夫婦になっていたでしょう。」「この世で劉邦のことを一番よく知っているのは私。だから劉邦を倒すのには私の力が必要なはず。」……呂雉の二度目の告白、キタ━━━(゜∀゜)━━━ !!! 今回は前回と違って素面の状態での告白ですが、項羽はやっぱりすげなく呂雉をふってしまい、呂雉は隠れて様子を伺っていた虞姫に「あなたさえいなければ、今頃項羽と私が天下を取っていたはず!」と当たり散らす始末……

その呂雉、劉邦の陣へと帰る途中に審食其と「私との噂が立てばお前を殺すよ」「はっ、これまでのことは忘れることにします」と、何やら意味深な会話を取り交わしております。どうやら人質生活中に二人は深い仲になっていた模様……

漢楚の和平が成ったのを機に、虞姫は劉邦と君児との子を劉邦へと引き渡します。劉邦はその子を劉長と名付け、民間に里子にやることにします。この赤ん坊をどう処理するつもりなんだろうとずっと気になってましたが、この子が後の淮南王劉長ということになるようですね。しかしこのドラマの中で彼が再登場することはあるんでしょうか。

で、今回は新たに領地を授けられた韓信が妻とともに劉邦のもとへと赴く途中で、彼の故郷である淮陰に立ち寄ったところで終わりです。月姫がなかなか出て来ませんねえ(^^;)
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『大漢風』第40話

2007年07月08日 | ドラマ『大漢風』
気がつけばあと残り10話というところまで来ているんですねえ。

今週は韓信が斉王となり、漢楚が和平を取り結ぶあたりを扱ってました。韓信の参謀の蒯通が「漢楚と天下を三分しろ」だの「漁夫の利を狙え」だのとしつこく韓信をけしかけてましたが、呉越演じるあの見るからに情けない韓信を目の前にして劉邦・項羽とともに天下を狙えとか言われても、絵空事か寝言にしか聞こえません(^^;) あの韓信のどこに惚れ込んだのか蒯通を問い質してみたいところです。別のシーンで項羽が韓信のことを「あの女のヒモになってた股くぐり野郎がっ!」と罵ってましたが、その程度の奴ですよ。

当の韓信はと言えば、最初は蒯通の進言に対して「私は大恩ある漢王を裏切れない」とか何とかしおらしいことを言ってたものの、斉王に任じられた後は舞い上がって調子に乗ってしまい、使者としてやってきた張良の「身を慎め」という忠告もあんまり耳に入っていない様子……

終盤では劉邦と項羽が講和を取りまとめ、項羽側に人質になっていた呂雉と劉太公も解放されることになりますが、その前に呂雉が項羽に会見したいと言い出したところで終わってしまいました。次回は久々に呂雉の活躍が拝めそうです(^^;)
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『大漢風』第39話ほか

2007年07月01日 | ドラマ『大漢風』
さっきまでNHKスペシャル『失われた文明 マヤ・インカ』を見てました。3回シリーズの1回目で、今回は亡くなった家族や遠い祖先のミイラを守り神として祀るアンデスの人々の風習や、そういったミイラを大切に扱う風習を政治的に利用したインカ帝国の統治がテーマになってました。何か『新シルクロード』より全然面白いのですが(^^;)

で、今週の『大漢風』であります。今回は広武山での漢楚両軍の対峙がメインで、項羽が劉太公と呂雉を引きずり出してまな板に乗せ、劉邦が降伏しなければこの二人を処刑すると脅しつけたり、劉邦が項羽の十の罪状を読み上げて項羽に胸を射られたりといったエピソードが展開されました。

終始オドオドしっぱなしで、広武山で処刑されそうになった時は息子に降伏するよう訴えかけ、しまいには小便まで漏らした劉太公に対して、ひたすら項羽を罵り、あるいは夫が自分達の命など何とも思っていないと達観した態度を見せる呂雉の姿にはさすがとしか言いようがありません(^^;)
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『大漢風』第38話

2007年06月24日 | ドラマ『大漢風』
というわけで前回から引き続いて劉邦一党は項羽の軍に追われております。劉邦と夏侯嬰は取り敢えず修武に駐屯している韓信のもとに身を寄せることにしますが、劉邦は敢えて使者のふりをして明け方に韓信を訪問します。

ここで韓信が無造作に大将の印綬を放置して眠りこけているのを劉邦に見られてしまい、叱責されるというお馴染みのエピソードが展開されます。個人的にこのエピソードは寝込みを襲った劉邦の方も大概ムチャなんですが、寝込みを襲われる韓信の方もちと脇が甘いんじゃなかろうかと思ってましたけど、この配役でやられると劉邦が一方的に韓信をいじめているようにしか見えませんね(^^;)

一方月姫はといえば、相変わらず韓信の陣営でウロチョロしているところを韓信の郷土である淮陰の料理が作れるということで、韓信の料理番に任命されます。近いうちにいよいよ二人の再会ということになるんでしょうか。
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『大漢風』第37話ほか

2007年06月17日 | ドラマ『大漢風』
さっきまで『新シルクロード 激動の大地をゆく』第3集を見てました。今回はキルギス、ウズベキスタンが舞台で、ブハラ在住のユダヤ人の話が興味深かったですね。かつてはブハラには2万人のユダヤ人が暮らしており、近隣のムスリムとも仲良く付き合っているというのでアメリカから要人が視察に来たりしましたが、近年はイスラエルやアメリカへの移住者が急増し、人口はわずか150人になってしまいました。

かつてはユダヤ人たちは衣服や靴などの製造に従事してましたが、中国から安い服飾品が入ってくるようになって仕事が無くなってしまったとのこと。イスラエルに移住を希望する人々もイスラエルがブハラよりも危険だとは承知しているようですが、居残っても特に若者の仕事が得られないので移住を決意せざるを得ないという内容でした。

で、今週の『大漢風』です。

劉邦側が仕掛けた離間の計により項羽のもとから去ることになった范増。その故郷へと帰る范増を張良が見送りに来ます。実は彼は、陳平らが卑劣な策略によって范増を陥れたことを内心恥じていたのです。二人はかつて初めて出会った時のことを語り合います。そして范増は張良と別れた後、張良が自分を凌駕する策士で、自分が敗れるべくして敗れたことを悟り、故郷への帰路の途中で病没してしまいます。

……何だかこのドラマには珍しく普通にいいシーンなんですが(^^;) 要するに呂雉だの韓信だの月姫だのが登場せずに張良や范増あたりの出番が増えれば、普通の歴史ドラマっぽい雰囲気になるということなんですねえ……

それで自分が離間の計に引っ掛かったことを知った項羽は劉邦のいる滎陽を急襲し、劉邦らは泡を食って城から逃げ出します。そして項羽らが劉邦のふりをして馬車に乗っていた紀信を引きずり出そうとしていたところで今回は終わりです。
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『大漢風』第36話ほか

2007年06月10日 | ドラマ『大漢風』
さっきまでNHKの『激流中国』を見てました。今回のテーマは中国での不足についてです。北京では経済発展・人口増加・オリンピックに向けての開発と様々な事情により水不足が深刻化しており、周辺の地域から本来農民が使用すべきダムを差し押さえて水を確保する一方で、市内でも専門の役所を置いて人々に節水を呼びかけたり、緑化・消防用の水道から水を盗む行為を監視しているといった内容でした。

地方では農業用水や生活用水が不足しているにも関わらず村の真ん前にあるダムの水が使えないという状況に対して、「何としてでもオリンピックを成功させなければならないので仕方ない」「我々が苦しい思いをしてでも北京に水を送らなければならない」と耐えているのが印象的でした。

で、今週の『大漢風』です。背水の陣を布き、陳余の軍を打ち破る韓信。次々と勲功をモノにする彼に劉邦から君姫という女性が贈られ、彼女と結婚することになります。

一方、恋人の月姫の方はここ数話でもの凄い転落人生を歩んでおります。まず韓信がまだ項羽のもとにいると信じて虞姫の侍女となることから始まり、彭城が劉邦に攻め落とされると虞姫や君児とともに宮殿から逃げ延びますが、「虞姫の居場所を教えてくれたら韓信と会わせてあげる」という呂雉の甘言に乗って彼女を虞姫の隠れ家に案内します。しかし着いた時には既に虞姫は姿を消しており、韓信と会わせてもらえるという約束はあっさりと反故に……

その後軍中の雑用係として漢軍の中に潜り込むものの、前回の第35話で心ならずも漢の武将の囲われ者にされてしまいます。今回の第36話ではいよいよ韓信の陣に到着しますが、韓信は月姫がすぐ側まで来ているのに気付かずに君姫との結婚を承諾。それで悲しみのあまり兵士達に混じってヤケ酒を飲んでいるうちに彼らの慰み者にされてしまう始末……

普通ならあまりにあまりな展開に泣けてしまうところなんでしょうけど、躊躇もなくあっさり主人を裏切るところを見せたりしてあんまり同情できなくするあたりがこのドラマらしいといえばらしいですね(^^;) 彼女と韓信との再会は韓信の没落後ということになるんでしょうか。

その頃、劉邦の方は項羽の軍師の范増を除くために離間の計を仕掛けます。この計略に乗り気な劉邦と陳平をよそに、張良だけが何やら浮かない顔をしておりますが……
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『大漢風』第35話ほか

2007年06月03日 | ドラマ『大漢風』
昨日放映の『テレサ・テン物語』をぼちぼちと見てました。今回初めて知ったのですが、テレサ・テンの一家は台湾の外省人だったんですね。いつか故郷である大陸に両親を連れて帰りたいと思いつつも、天安門事件がきっかけで大陸が故郷とすることを拒絶するようになるという話の展開でした。

で、本題の『大漢風』です。冒頭で虞姫が流産した我が子の四十九日を弔ってますが、この時代に四十九日の風習なんてあったのでしょうか。このドラマ、『史記』などに見えるエピソードや設定は割と丁寧に話の中に織り込んでいるのですが、このあたりの風俗考証となるとグダグダですなあ(^^;) あと、劉邦と張良が殷周式の青銅器で茶を飲んでいるシーンももの凄くミスマッチです……

はてさて項羽側に拘禁されている呂雉ですが、范増の進言によって処刑されてしまうかもしれないという瀬戸際に追い込まれますが、これを知った虞姫が呂雉の助命を嘆願し、処刑を沙汰止みに…… 虞姫のおかげで助かっても「感謝などするものかっ!」という捨て台詞を吐く呂雉に痺れました(^^;)
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『大漢風』第34話

2007年05月27日 | ドラマ『大漢風』
劉邦一行は項羽側の追っ手から逃れる途中で戚姫と遭遇。後に劉邦の寵姫となり、呂雉に人彘にされちゃう人ですね。取り敢えずその日は彼女の実家に泊めてもらうことに。この戚姫にどういうわけか盧綰が一目惚れしてしまい、告白しようと彼女の部屋を訪ねてみると、既に劉邦と彼女が致している最中ではありませんか!あんた、どんだけ手が早いんですかっ!!

翌朝、一行は戚姫父娘と別れを告げて再び逃亡生活へ。劉邦は別れ際に戚姫と「必ずお前を迎えに来る」なんて約束をしてますが、その後の惨状を知る我々からすれば、このまま忘れてくれれば良かったのにと思うわけなんですけど(-_-;) 

そしてその後に車で逃亡中の劉邦が走行速度を上げるために二人の子供を捨ててしまおうとする鬼畜イベントが…… こうやって改めて映像で見てみるとやっぱり酷い話ですよね……
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『大漢風』第33話

2007年05月20日 | ドラマ『大漢風』
劉邦が彭城を奪い取ったと知るや、斉へと遠征していた項羽が三万の軍勢を率いて彭城へと帰還し、たちまち城を取り戻します。虞姫も呂雉に追われたり、盧綰に捕らえられて劉邦のもとに連れて行かれたりと散々な目に遭いましたが、何とか項羽と再会を果たします。

虞姫は自分が二度と子供の産めない体になってしまったと知り、衝撃を受けますが、そんな中君児が劉邦の子供を出産。よりによって男児です。しかも項羽はその子を自分と虞姫とで引き取って育てることに…… ホントにこんな展開にしてしまって後々どうするつもりなんですかっ!?(^^;)
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『大漢風』第32話

2007年05月13日 | ドラマ『大漢風』
劉邦の軍が彭城に迫る中、呂雉は相変わらず身重の虞姫と君児に流産を防ぐ薬と偽って毒薬を飲ませたりしております。そんなことをしておきながら、項羽側の監視が厳しくなると、劉盈と魯元公主を匿って欲しいと虞姫に懇願する始末。まったく厚かましいにもほどがあります(^^;)

しかし悪いことはできないもので、なぜか虞姫の下女になっていた月姫が呂雉のくれた薬が実は毒薬であることを虞姫に告げ、呂雉の悪事が露見してしまいます。しかし時既に遅く、虞姫は流産するするハメに……

その月姫となかなか再会を果たせない韓信の方は、自分の武勲に嫉妬する盧綰らを「くだらない連中だ」と言い放ったりと、出世した途端にえらく態度がでかくなっております。あー、もうこんな奴とっとと呂雉に粛清されてしまえばいいのにと思うのは私だけでしょうか(^^;)
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