折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

梅雨入り間近なのでしょうか? ~ バラの一番花 ~

2021年05月12日 20時57分27秒 | 立夏

◇ 天気予報のとおり夜半から雨が降り出して、結局ほぼ一日中雨となりまして、気象予報士のお姉さんは、もしかしたら九州北部も近々梅雨入りするかも…とか。

  昨日までの好天に恵まれて、バラを初めとする庭の花達も光り輝くような咲きっぷりでしたが、一転して雨にぐっしょり濡れてしまっていました。

  バラの一番花は、一季咲きを含めてほぼ咲き揃って、これで一旦タイムとなりますが、遅咲きの品種や花期の長い品種は、まだしばらくは楽しめそうです。

  明日は雨がいったん上がりそうですから、バラの花殻摘みや花後の剪定、それに剪定後の枝を使って挿し木を始めようかと思っていたところです。

 

                                       2021年5月11日

□ 雨が降り出す前、まだ日が差していて、爽やかな5月の風にバラの花が揺れていた頃です。

 

□ ティー・クリッパー

(Tea Clipper S 2006 D.Austin England)

 

□ アプリコット色した大輪が房になって咲きます。

花期の長い、花持ちの良い品種ですから、もうあと1週間くらいは楽しめそうです。

 

□ このティー・クリッパーの木立のそばで、

もうすぐニゲラ(手前)の開花が始まりそうです。

 

                          5月12日

□ オルラヤと共に切り花にして飾ってありました。

 

                                          5月11日

□ この白いバラは遅咲き品種と言っても、今シーズンは1週間くらい開花が早まりました。

 

□ ドミニク・ロワゾー

(Dominique Loiseau S 2003 Delbard France)

新旧枝咲きのクレマチス「ヴェスター・プラッテ」の紫色の花とコラボしています。

 

                                       5月12日

□ 今日の午前中の様子ですが、雨にぐっしょり濡れたらこうなりますね。

 

                                       5月11日

□ レオナルド・ダ・ヴィンチ

(Leonardo Da Vinci LCl 1994 Meilland France)

昨日ようやく開花が始まりましたが、それでもいつもの年より早いと感じます。

 

□ 紫陽花の花も早いようで、そろそろスタンバイのようです。

 

◇ もう先月のことになりますが、孫娘のKちゃん(9歳、小4)とLINEのテレビ電話で話してましたら、質問されました。

  「じいじ、百人一首、どれだけ知ってる?」

  「30くらいかな、だいぶ忘れたから」

  「うちは二つしか覚えてない。

   『春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山』と『千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは』だよ」

  「すごい、二つも知ってるの? じゃあ、次は60番を覚えたらいいよ。超有名だからさ」

  「『大江山 いくのの道の 遠ければ まだふみも見ず 天橋立』かぁ… 小式部内侍(こしきぶのないし)だって」

  「女の人だよ。とっても有名な和歌だからね」

 

◇ 先日、LINEのテレビ電話で、また百人一首が話題になりました。

  「今ね、十首知ってるんだよ。

   紫式部も覚えた『めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな』」

  「おっ、すごいすごい!」

  いつの日か、孫娘たちといっしょにかるた取りで遊べたら楽しいだろうなと、風薫る季節にお正月の頃を思ったのでした。

  それにしても、孫たちに今度会えるのは、いつのことでしょうか。

 

□ この2冊を折にふれて目を通しています。

白洲正子さんの本は、切れ味鋭く格調高いのですが、難解な部分もあって、

読者にある程度古文読解の素養があることを前提に書かれている感じです。

田辺聖子さんの本は、大学で名物教授の人気の講義を聞いているような、

平易で親近感を覚える、とても面白い解説です。

 

□ 左は、清少納言「夜をこめて…」です(私の百人一首より)。

 

  ※ 百人一首で私のお気に入りの和歌です。

          14 陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめにし我ならなくに          河原左大臣(源融)

          19 難波がたみじかきあしのふしのまも あはでこの世を過ぐしてよとや      伊勢

          31 朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里にふれる白雪            坂上是則

          60 大江山いくのの道の遠ければ まだふみもみず天の橋立            小式部内侍

          61 古への奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな             伊勢大輔

 

        女性のこうした和歌もいいなと思います。

          56 あらざらむこの世のほかの想ひ出に 今ひとたびの逢ふこともがな       和泉式部

          57 めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に 雲がくれにし夜半の月かな      紫式部

          62 夜をこめて鳥の空音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ          清少納言

 

        この方々の和歌も好きです。

          88 なげけとて月やは物を思はする かこち顔なるわが涙かな           西行法師

          97 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに やくやもしほの身もこがれつつ        権中納言定家(藤原定家)


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6 コメント

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何でも早いですね (kokoro)
2021-05-14 20:20:00
折節さん、こんばんは~
もう梅雨入り間近ですか。
今年は何もかも早いのですね。
早く梅雨入りしたら早く真夏がやってくるのでしょうか。
きょう八百屋さんでタケノコが無いか尋ねると、
今年はあまり入荷しないまま終わってしまったとのこと。もう一度くらい食べたかったと言いました。

最近、アプリコット色のバラに惹かれます。
ティー・クリッパーですか、いい色ですね。

百人一首をお孫さんと楽しめるなんていいですね。
一日も早くそんな日が来ますように。
お孫さん、百人一首を覚える程成長したのですね、
早いですね~
バラを覚え、百人一首も覚え、次の興味は何でしょうね。

私の百人一首かるたは先日片付けていたら押入れの中にありました。
もう何年も触っていません。
返信する
梅雨入りまで例年より早まりそうです。 (折節)
2021-05-14 22:32:31
kokoroさん、こんばんは。

この2日間はお天気は持ち直しましたが、また明日の土曜日は一日中雨予報です。
もしかしたら、そこで梅雨入り宣言となるかもしれないとニュースで申してました。
5月中旬と言えば、風薫る五月、そんな季節ですのに、今年は1か月は先に一足飛びみたいです。

そうですか、たけのこですね。
こちらではいつもの年のように、ついこないだまで、いろんな料理でひと通りいただきました。

アプリコット色のバラ、いいですよね。
この色のバラが咲きますと、辺り一帯に落ち着きを感じます。
ティー・クリッパーは、クウォーターロゼットの大輪ですので、華やかさも加わります。
うちの庭では、アプリコット色は、アンブリッジ・ローズやアブラハム・ダービーでしょうか。
いつまでも咲いていてほしい花です。

百人一首は、孫娘が興味を持って覚えているみたいです。
いつになるかわかりませんが、帰省してきたら、かるた取りで遊べることでしょう。
私はもう30か40くらいしか覚えていませんので、案外あっさりと負かされたりして…。
ここにご紹介の2冊の本で、寝る前に1首ずつ解説を読んでいます。
ひと通り100日、3か月余り掛かる訳ですが、新しい発見もあったりして、結構おもしろいものです。
 
返信する
百人一首 (Haru)
2021-05-16 17:26:06
折節さん、こんばんは。
コメントをと思っているうちに次の記事がUPされて、この時期はバラの従って皆さん早いですね。
アプリコット色のバラは素敵ですね。
オルラヤと一緒に奥様が飾られたのですね。
私も色々とカットしては持ち込んでいますよ。

懐かしい百人一首、小学生の頃からお正月はいつ家族で百人一首をしてましたね。
祖父母の家でも年中行事でした。
小さい頃は、まずは 古の奈良の〜、大江山、その他毎年いくつ覚えてるかで争ってましたね。
高校で全部覚えてのテストがあって、何だか味気なく覚えた覚えたものです。。。
今はどれぐらい覚えてるか、心許ないですが、折節さんがあげて下さった歌はどれも良いですね〜
私も田辺聖子さんの本を読んでみたくなりました!
返信する
百人一首は、今でも身近にあります。 (折節)
2021-05-16 22:09:41
Haruさん、こんばんは。

こちらのバラの花は、昨日土曜日の雨で大方散って行きました。
まだ若干持っているバラの花もあるにはありますが、もうあと数日でしょう。
5月の中旬にして、バラの一番花はおしまいということになりますが、何となく寂しい感じです。
バラの開花も早けりゃ梅雨入りも記録的な早さでした。

さてさて、百人一首のかるた取りではさぞかし盛り上がったのでしょうね。
いろいろとなつかしい思い出がよみがえるものです。
そのなつかしさに後押しされてか、今年になって就寝前に、寝床で百人一首を一首ずつ読んでいます。
元日から数えて昨日までで135日、ですから夕べは2順目の35番の和歌でした。

 35 人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける   紀貫之

あまりにも有名で、まっ先に覚える歌ですよね。
私は「朝ぼらけ有明の月と…」の歌が一番のお気に入りです。

翌朝の朝食時に、昨日の食事の献立と百人一首の一首は思い出せるようにしておこうと…。
ダメな日もよくありますけどね。
孫娘も興味を持ったみたいですから、いつか百人一首でわいわい楽しめたらと思っています。

それから田辺聖子さんの本、その解説はエピソードも交えてとても楽しいですよ。
それにしても「全部覚えてのテスト」があったのですか。。。
 
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嬉しいひととき♪ (越後美人)
2021-05-18 20:26:51
バラがきれいに咲きましたね~♪
アプリコット色がとても素敵です。
花びらも多くて豪華ですね。
オルラヤとの切り花もとても素敵です(^^♪
こんなに立派なバラを切り花に出来るのは、折節さん宅ならではですね。

孫ちゃんと百人一首の話が出来るとは、嬉しいですね。
年々覚えていって、そのうちに手ごわくなりそうですね(^_-)-☆
返信する
いつかそんな日が… (折節)
2021-05-18 22:38:20
越後美人さん、こんばんは。

先週末に梅雨入りして、結構強い雨が降り続いたこともあって、バラの花は早くも散って行きました。
アプリコット色したティー・クリッパーの花も、ここ数年では最も多くの花を咲かせました。
でもさすがに今日時点で、ほとんどの花が散ってしまいました。
ティー・クリッパーとオルラヤとの切り花も、落ち着いた、雰囲気のある佇まいを醸し出してくれました。
いつもの年より10日くらい早く始まったバラのシーズンですが、散って行くのも10日は早かったようです。
すぐに二番花を迎えることになりますので、楽しみに待っていようと思います。

先月から孫娘と時折百人一首のことを話すようになりました。
一昨日は新たに一首覚えたらしくて、私が忘れてしまっている和歌でした。
かるた取りになったら、簡単に負かされるのかもしれませんね。
 
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