折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

バラ、梅雨時の雨上がりに大切なこと

2014年06月29日 21時59分29秒 | 夏至

◇ タイトルは、梅雨時の雨が上がったときに、バラ栽培に関して、個人的に大切なことと気にかけて実践していること、そんな意味の事柄です。

  バラにはありとあらゆる病害虫がつきもの、それが大げさではないくらい、いくつかの病害虫の被害を必ず受けますが、初夏から盛夏にかけては雨上がりがポイントです。

  これは経験的に感じている訳ですが、けさがその雨上がりの2日目、湿度が高く気温も下がってなく、庭に出てみると案の定、ダメージを受けていた株がいくつかありました。

  ダメージを見つけたらその時点ですぐに対応しておれば、健気なバラはそれなりに美しい花の姿を見せてくれます。 今日は作業が盛りだくさんの日曜日でした。

 

□ ザ・プリオレス

(The Prioress S 1969 D.Austin England)

西に傾いた日を浴びて、淡いピンクが映えていました。

うちには珍しい、咲き始めが剣弁高芯咲きのバラです。

 

□ シャルロット・オースチン

(Charlotte Austin S 1993 D.Austin England)

蕾も多く見られますので、二番花が続いて咲き上がるはずです。

 

□ ジュード・ジ・オブスキュア

(Jude the Obscure S 1995 D.Austin England)

夏もよく咲くバラ、二番花の開花です。

 

□ ハーロウ・カー

(Harlow Carr S 2004 D.Austin England)

先日の雨の真っ只中を、二番花が咲き始めました。

そして、挿し木苗でも初咲きが見られました。

 

□ 孫娘のKoちゃんが、先月鉢上げしてくれたものです。

 

□ ハーロウ・カーは、2鉢とも親株と同じように開花しました。

 

□ 当時もご紹介しましたが、こうして教えたとおりにやってくれました。

 

                                   2014年5月11日

□ 重たいのを抱えて、じいじ、はいどうぞ…Koちゃん(2歳8か月)でした。

 

□ それでもう一つ思い出して、挿し木苗の鉢上げを…。

5月18日にご近所さんからいただいた、ランブラーの苗です。

 

□ 何度もご紹介していますので恐縮ですが、

鉢底から根っこが見え始めたら、鉢上げのタイミングです。

 

□ 用土はいつも「あるもの」を使います。

赤玉土中粒4:赤玉土小粒2:馬糞堆肥4 

バラ用の元肥を10gくらい(5号鉢2つ分)

肥料や、特に農薬は、規定量かそれ以下にしています。

ケチだから(!?)…って、そういうことではなくて、

施肥・投薬は規定量こそが、守るべきこと、そう思っています。

 

□ 挿し木の鉢から、用土をそっと出します。

 

□ 根っこが十分に伸びた苗、3本です。

 

□ そのうちの1本を取り上げます。

 

□ 鉢底石を適量入れて、用土を半分近く入れた鉢に、

その挿し木苗を植え込みます。

 

□ 用土を鉢の中の線(何と呼ぶのでしょう!?)辺りまで投入します。

 

□ 鉢底から流れるくらい水遣りして終了(右)。

水は、規定量の「メネデール」水溶液です。

残りの2本の苗は、左の8号鉢に植えました。

 

□ ポールズ・ヒマラヤン・ムスク

(Paul's Himalayan Musk R W.Paul 1916 England)

 

□ さて、この時季の病害虫被害を、けさの庭からいくつか…。

中央の新芽が、左に逆U字にうなだれています。

この時季に多い、バラゾウムシの食害です。

けさは特に、バラゾウムシを多く見かけました。

 

□ わかりにくいですが、チュウレンジハバチの幼虫の食害。

細かい黒い糞に、常に注意しています。

一夜にして、葉っぱ全体を食べ尽くされることがあります。

対処法は、切除です(たとえ蕾があっても…)。

 

□ チュウレンジハバチの産卵跡。

ここから幼虫が孵化して、周りの葉っぱを食べつくします。

これもとにかく切除します。

 

□ ウドンコ病、雨上がりに特に多いようです。

原則として、病気部分を切除しています。

 

□ カミキリムシの成虫に枝を食べられています。

その幼虫はバラの根元に潜って、茎の内部から食べ尽くします。

やがて株が枯れてしまうという、やっかいこの上ない害虫です。

これも原則として切除していますが、大切な茎は切除できない場合も…。

 

□ コントゥ・ドゥ・シャンボール

(Comte du Chambord P 1860 Moreau-Robert France)

 

□ 鉢植えで大切なのは、枯葉の清掃ですね。

 

□ 黒星病などで落葉した枯葉に、

雨や水遣りの水が跳ねると病気蔓延の原因に…。

 

□ クレマチス「アップル・ブロッサム」のアーチです。

西側半分は剪定誘引がすでに終わってました。

 

□ しかし、東側半分はまだ枯れ枝も取り除いていない状態。

ふうふう言いながら、剪定鋏と素手で黙々と…。

 

□ ずいぶんさっぱりとしました。

 

□ しかし、まだ、花形満(!?)の前髪よりも伸び放題状態。

 

□ 次回はアーチの上に誘引し直して、再剪定の必要がありそうです。

 

□ そのアーチの木漏れ日の下で、二番花が咲き続けています。

 

□ ジャクリーヌ・デュ・プレ

(Jacqueline du Pré S 1988 Harkness England)

 


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2 コメント

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復習 (kokoro)
2014-06-30 10:33:31
折節さん、おはようございます。

分かりやすい説明、画像付きでありがとうございます。
真剣に読みました。
こんな風に実際の画像が一番役に立ちます。

お孫さんがもうお手伝い出来るんですね。
頼もしいですね。
お嬢さんが里帰りの時に、折節さんが育てたバラを見て、作業を手伝う。
とてもほほえましく思います。
今から将来が楽しみですね。

バラのお手入れもありますが、この時期クレマチスの蔓があっという間に伸びるんです。
育ててみて分かることが、バラにもクレマチスにもあります。
返信する
長々とお読みいただきまして… (折節)
2014-06-30 22:55:14
kokoroさん、こんばんは。

盛りだくさんのブログ記事になったと思ってましたが、お読みいただきましてどうもありがとうございました。
雨上がりでしたから、その気になって朝の見回りをしてますと、バラゾウムシにカミキリムシ(逃げられましたが)に…。
いろいろ発生してましたから、被害も様々でこうして画像にとどめた訳です。

挿し木苗の鉢上げも、自分に対する記録でもあるんですよね。
ランブラー・ローズは、まともに育ったらどこにどう誘引しようかと…真面目に考える必要があります。
クレマチスの蔓も、そうですね、急に伸びますよね。
クレマチスもモンタナ系の鉢植えは、そろそろ半日蔭の場所に避難させようと思っています。
真夏の猛暑には耐えられない品種が多いようです。

ピンクのハーロウ・カーは、初めて挿し木が活着しました。
鉢上げの当時、見せたら孫がやりたいと言い張るに違いないと思いましたから、どうせならやり方を教えようと。
そうしたら、「こうするの?」とか、思いのほか真剣にやってくれました。
それがとても微笑ましかったですね。
昨日はピンクの花が咲いたことをLINEで送りましたら、鉢に植えたことを覚えてたようです。
水遣りのホースを突然私に向けて、キャッキャと喜んだりの「活発な」女の子ですが、お花が大好きみたいですよ。

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