折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

若かったあの頃が、一段と遠ざかるような…。

2011年10月26日 21時55分56秒 | 霜降

 

◇ けさは、この秋一番の冷え込みだったとか、目が覚めて布団から離れるのが億劫になりつつあります。

  日中でも吹き渡る風が冷たく感じられ、秋の空気にも少しずつ冬の気配が混じるようになったようです。

 

□ イングリッシュ・ヘリテージ

(English Heritage S 1984 D.Austin England)

深まりゆく秋にはこんなバラが似合う気がします。

 

◇  24日朝、作家の北杜夫さんがお亡くなりになりました(享年84歳)。

  あれは高校1年生の頃、文学に目を向けるきっかけになったのが北さんのベストセラー「どくとるマンボウ航海記」でした。

  最初に購入した文庫(新潮文庫)の一冊だったように記憶していますが、爾来、北さんの作品はほとんど読み続けて来たのではないでしょうか。

  私は評論家でも何でもないので個別の作品の感想などは控えますが、研ぎ澄まされた知性を感じる作品もあれば、抱腹絶倒のドタバタ劇も…。

    

  

  

□ この二日間は、蕾の状態が多いようです。

クレア・オースチン(左上)   シャルロット・オースチン(右上)

イングリッシュ・ヘリテージ(左下)   ドミニク・ロワゾー(右下)

 

◇ とにかく読後に心が豊かになったことを必ず感じる、そして周りの人々に優しく接しようという気にさせてくれる、数少ない作家でした。

  遠藤周作、辻邦生、そして北杜夫…若かったあの頃をしっかりと包み込んでくれた作家が、こちら側にはとうとう誰もいなくなってしまいました。

 

□ ゴールデン・セレブレーション

(Golden Celebration S 1992 D.Austin England)

 

□ 全部で何十冊あろうと、いつか読み返すことになるでしょう。

 

  

コメント (2)
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