折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

立冬、秋深し~音楽に寄せて~

2008年11月07日 00時11分02秒 | 立冬
          □ 先日の「高島屋」のバラが開花、花持ちは長い。
            これが「剣弁高芯咲き」か「半剣弁高芯咲き」か!?
            そんな分類自体、別名「閑人」という「専門家」のお仕事。
            おそらく、品種により天地ほどの価値の違いがあるのだろう。
            「半」が付くか付かないかで…半信半疑。
  

◇ もう一晩明けたら、二十四節気の立冬。
  これからの3か月は、暦の上では(下でも、どこでも)冬、冬、冬。
  温かい九州でも、これからが秋植え球根の正に植え時に入る。
  うららかな春の日の賑わいを心に描いて、夜な夜な妖しげな物影が暗がりを動く。

     
       □ このベゴニアは、かわいそうにまだポットのまま。
         隣には、ねぎ畑の一部のようなムスカリ。

◇ 学生の頃、一時期クラシックのコンツェルト(協奏曲)に、はまった。
  特にチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番変ロ短調がその代表。
  雄大、重厚、華麗、躍動、繊細、純粋…ピアノの名手の技巧が冴え渡る。
  クラシックの中でも格調高く心に響き、最もよく聴いた一曲だろう。

    
           □ 雄大…冒頭の序奏部分(第一楽章)

     
  □ 重厚かつ華麗…カツカレーじゃない、冒頭に続く部分(第一楽章)

    
           □ 躍動…序奏の中のカデンツァ

             
    □ 繊細、純粋…二本のチェロとの合奏が天上を思わせる(第二楽章)

     
           □ アブラハム・ダービー(ER)の株の周り、
             オレンジ色のビオラが中心。

◇ 数日前に、CDを1枚取り寄せてみた。
  マルタ・アルゲリッチのピアノ独奏、1994年ベルリンでのライブ録音。
  クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、最高の共演。
  酒も飲まないのに、これを30分強聴いただけで酔っ払った心地さえする。

     
       □ マルタ・アルゲリッチ(1941- )アルゼンチン出身。
         1965年ショパン・コンクール優勝者。
         堂々として速いテンポとリズム感に富み、
         自由奔放かつ正確な演奏が彼女の特徴だと思う。 
         毎年5月は「別府アルゲリッチ音楽祭」に来日。
         娘は小学生のとき、家内とともにソロ演奏を聴いている。 

      
           □ ヘリテージ(Heritage/ER/1984)
             明日の開花だろうか…。

◇ ピアニストでは、このマルタ・アルゲリッチとマウリツィオ・ポリーニ、
  二人が私のお気に入りであり、ピアノ演奏家の一番のお薦めでもある。
  バラにたとえると、一点の曇りもない白バラ、アルバ・セミプレナ(OR)。
  ピアニストの情感とは、まるで神の手が乗り移ったかのように生命力に満ち、
  鍵盤の上をあくまでも純粋に、ああも躍動感溢れるほど踊れるものだろうか。

     
                □ ベゴニアの黄色。

     
      □ シャルロット(Charlotte/ER/1993)は、そもそも黄色。


  ※ フェルメールの絵を見に行ったりしますので、数日の間留守します。

          
コメント (7)
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