Willow's Island

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真・異種格闘大戦

2009年07月01日 20時17分01秒 | 

 相原コージの「真・異種格闘大戦」がすごく面白い。地球上で最も強い動物を決めるためにトーナメントを行う、という内容なのだが、人間代表は1回戦であっさりとカバにやられてしまう。格闘マンガというよりも、動物マンガに近いと感じた。相原コージの動物マンガといえば、20年以上前の「かってにシロクマ」以来だ。かつて「ギャグ界の重鎮」などと呼ばれただけあって、やはり相原コージは大変な才能のある作家であることを再認識した。この「真・異種格闘大戦」はみなさんに是非読んでいただきたいが、なぜかやたらと入手のしにくいマンガである。通常の本屋はもちろん、ほとんどの古本屋や漫画喫茶にも置いていないだろう。絶版となったわけでもないのに、不思議な話である。こんなに面白いのに、世の中で過小評価されていることが残念でならない。
 若い人はあまり知らないだろうが、相原コージといえば「コージ苑」や「サルでも描けるマンガ教室」でかつては一世を風靡した作家だ。私もファンの一人であった。今となっては随分地味な存在になってしまったが、「真・異種格闘大戦」で現在も才能を発揮しているのを見て、少しうれしくなった。相原コージの作品はどれも面白いが、この「真・異種格闘大戦」の他に、90年代に描かれた「ムジナ」という忍者マンガも強力にお薦めである。

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