Willow's Island

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世襲議員

2009年07月25日 21時25分28秒 | 時事

 ついに追い込まれて衆議院が解散し、8月30日には総選挙である。自民党にとっては最悪の解散タイミングだろう。ローゼン閣下も定額給付金をやった後にすぐ解散すればよかったものを、よっぽどラクイラ・サミットに出席したかったんだろうか。まったく、ここ最近の自民党の衆愚政治ぶりには愛想がつきるが、だからといって民主党には投票する気には全くならない。もしこんなのが与党になれば、迷走ぶりに拍車がかかり、ますます世界に日本の恥をさらすだけだ。
 ところで日本の国会には、やたらと世襲議員が多い。現在の内閣も閣僚の大部分が世襲議員だし、ここ最近の総理大臣も政治家として非常に血統がよろしいお方ばかりだ。なぜこんなことになるのだろうか?
 これをもって「これだから政治家は・・・」と批判をすることは簡単だが、よく考えてみれば、世襲議員自身のみに責任があるわけではない。なぜ世襲議員が当選するかといえば、選挙民が世襲議員に投票するからである。日本は未だに「家業を継ぐ」という観念が強く、国民も「○○先生の息子さんだから安心だ」などという日本的な心理が働くからこそ、「地盤・看板・カバン」の強みが有効に作用するのだろう。世襲議員だらけの国会というのは、日本国民自らが選択した結果に過ぎない。「一国の政治はしょせん、その国の国民の民度以上に出るものではない。」というマックス・ウェーバーの言葉は真理だと思う。
 とはいうものの、私の住む岐阜四区で出馬するのは自民党の他に民主党と共産党だけだろうから、消去法でやむなく自民党の世襲議員(金子一義)に投票することになるんだろうな・・・。トホホ~