http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&rel=j7&k=2011071800024
【フランクフルト時事】サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日(日本時間18日)、当地で決勝が行われ、日本代表「なでしこジャパン」が世界ランキング1位の米国を2-2からのPK戦で3-1で破り、初優勝した。五輪3度、W杯6度目の出場で念願の世界一。日本のスポーツ史を塗り替える偉業を遂げた。
日本は後半24分に先制されたが、同36分に宮間あや(岡山湯郷)が同点ゴール。延長前半14分にワンバックのゴールで勝ち越された後も、同後半12分、沢穂希(INAC)が決めて再び追い付き、PK戦に持ち込んだ。過去21敗3分けの米国戦に初勝利。
沢は今大会5点目で、得点王を獲得。大会最優秀選手(MVP)に選ばれた。
<以下略>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界大会で優勝とは・・・。信じられない。すごいことである。日本の女子サッカーがまさか「世界一」になるとは思わなかった。試合中継の放送を録画しておかなかったことが悔やまれる。何よりすごいのは、なでしこジャパンは外国の選手たちとは圧倒的な身長差があったにもかかわらず、この結果を出したということだ。
そういえば8年ぐらい前のことだったと思うが、ネットで知り合った韓国人(女)が「日本に来る前は、女の人がみんなきれいだったらどうしよう、と思ってたけど、実際に来てみると、背が低い人ばかりだったので安心した」などと言っていた。今思うとずいぶん無神経な発言だが、確かに欧米人はもとより、韓国人と比べても日本女性は背が低い。しかしそのような低い身長であっても、サッカーで世界一になることができるのだ。痛快なことである。
以下は7月15日(決勝戦前)の産経新聞のコラムである。ぜひ読んでいただきたい。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110715/scr11071503100002-n1.htm
<以下引用>
「なでしこジャパン」が決勝進出を決めた、サッカーの女子W杯準決勝の視聴率は、未明にもかかわらず5・4%だった。観戦した人は昼間睡魔に悩まされても、気持ちは晴れ晴れとしていたはずだ。
▼平均身長が10センチも高いスウェーデンに1点先制を許してからの怒濤(どとう)の攻撃は、見事の一言に尽きる。世界を驚かした力の秘密は何か。サッカーにはまったくの門外漢だが、小欄には思い当たるふしがある。
▼いつの頃からか、オリンピックや世界選手権に出場が決まった選手が、「楽しんできます」と抱負を語るようになった。日本人選手が大舞台に弱いのは、「日の丸」を背負うプレッシャーに耐えきれないからだ。だから国のことは考えず、のびのびプレーすればいい、との風潮が背景にある。
▼しかし、日本代表の佐々木則夫監督の考えは違うようだ。準々決勝のドイツ戦の前のミーティングで、あえて東日本大震災の映像を流し、号泣する選手に声をかけた。「私たちのパワーが被災者の方のパワーにつながる。苦しい時は被災者の方のことを思ってがんばれ」と。
▼東京電力のチームに所属していた丸山桂里奈選手や鮫島彩選手は、とりわけ心を揺さぶられたという。福島第1原発の事故収拾に追われる同僚、知人の顔を思い浮かべながら、試合に臨んだのかもしれない。勝利の後はドイツ戦に続いて、選手全員が大震災への世界の支援に感謝する横断幕を掲げた。
▼感動が大きかったのは前日に、菅直人首相の記者会見の中継を見たせいもある。スローガンだけの「脱・原発依存」には、被災者への思いやりや国際社会への配慮は微塵(みじん)も感じられなかった。ただ自分の延命のための、がんばりだからだ。
<引用終わり>
選手たちの「思い」がパワーとなり、見事に優勝という結果をもたらし、その「思い」は被災者たちへ届けることができたのではないか、と思う。大震災、原発事故、不景気、政治の惨状、などに苦しめられても、「日本は絶対に負けない」ということを今回の快挙が示しているのではないだろうか。私はそう思いたい。
ジローさん> 澤選手も格好良かったですが、あのキーパーの選手もすごかったです。PKでは、見事に足でセーブしてましから。
銀八さん> 菅は、ゴルゴでも誰でもいいので早く暗○してくれないかな、と思ってます。