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「血の天安門事件」が起きてから今日でちょうど20年になる。20年前の私といえば高校3年生で、新聞をまともに読み始めたのもあの頃だったと思う。それ以前はニュースなどにほとんど関心が無かったのだが、この天安門事件は私が強い関心を持った初めての国際事件であった。当時はソ連が崩壊し、ベルリンの壁も破壊され、東欧諸国が続々と民主化されていった時代だけに、「もしや中国にも大きな変化が・・・」と期待したものだった。しかし期待を裏切り、天安門に集った学生達は戦車で蹴散らされ、共産党の独裁は20年後の今に至っても続いている。しかも中国では、あの事件は「なかった」ことにされているらしい。欧米では Tienanmen Massacre(天安門大虐殺)などと呼ばれているにもかかわらず、だ。中国人自身も、この件については絶対に触れたがらないようだ。結局、この20年で中国は大いに経済成長をしたのかもしれないが、「進歩」は少しもしていないということである。まあ、農村などではろくな教育を受けられない国民が大半、という状況では、まだまだ民主主義は早すぎるのかもしれないが。
韓国のパク・チョンヒ元大統領がクーデターで政権掌握した際に、「民主主義はもう少し待ってほしい」みたいなことをいっていました。それから朴政権下で韓国は未曾有の高度成長を経験し、80年代に民主化したことはご存知のとおりですが、中国の現状はまだ朴元大統領登場のころの韓国みたいなものなのかもしれません。多民族雑居する巨大国家内の複雑な利害関係とかすさまじい格差を考えたら下手に民主化したらソ連崩壊みたいに中国も解体してしまうかもしれませんからね。とはいえ、無辜の民を弾圧しての経済成長は慙愧に耐えないですね。