http://www.j-cast.com/2011/08/21104905.html?p=all
昨日行われたフジテレビに対するデモは、参加者がなんと6000人もいたそうだ。警察発表では2万人とも聞いた。これはすごい数である。日本でこれほど大規模なデモが発生するとは珍しい。
このデモの趣旨は「フジテレビの偏向報道を許さない」ということのようだが、本当にそれだけなんだろうか。確かに昨今のK-POP押しには露骨さを感じるが、テレビ局が意図的にブームを作り出そうとすること自体は、今に始まったことではないだろう。デモを撮影した写真や動画、デモを支持する人々のネット上での発言、などを見たかぎりでは、それだけがデモの背景にあるとは思えない。率直に言って、偏向報道をどうこう言う以前に、韓国そのものに対する強烈な嫌悪感を感じるのだ。今回のデモに参加した人々は、もしアメリカや台湾の芸能人がテレビで大々的にプッシュされていたら、同じように怒ったのだろうか。どうもそのようには見えない。
つまり、多くの日本人が内心では韓国を嫌っていることが、今回のフジ叩きの根本的な原因になっていると考えられる。そのような心情があるところに、テレビが不自然なほど韓国のタレントを持ち上げ、まるで日本人全体が韓国好きであるかのような報道スタンスであったため、もともと韓国が嫌いな人々にとってはそれが我慢ならなかった、ということではないか。その「もともと韓国が嫌いな人々」というのは、普段はあえて声を上げないが、日本人の中では相当な数に上るのではないかと思う。
私は個人的に韓国には思い入れがあり、韓国のコンテンツにはすばらしいものも多いと考えているため、あのようなデモは支持しない。しかし、日本のテレビ局を始めとする大手メディアが相当歪んでいる、というのは本当だと思う。
以前にも書いたが、これほど大規模なデモがあったにもかかわらず、大手のメディアはどこも報道していないからだ。当のフジテレビ(産経)のみならず、NHK、朝日、読売、毎日、テレ東(日経)、と軒並み完全に無視、である。このデモにニュース価値のなかろうはずがない。つまり自分たちにとって都合の悪いこと、後ろめたいことは、一切報道しないのだ。日本はこれほど発展した国であるにも関わらず、主要なメディアがすべて申し合わせたようにだんまりを決め込む、というのは不気味ではある。
日本の大手メディアも大きくなりすぎ、かつ歴史も古いため、彼ら自身が既得権益になってしまったのだろう。報じる内容はどの会社も似たり寄ったりで、まさに横並びだ。主要6社によるメディア寡占の歴史が長いせいで、日本のジャーナリズムは欧米に比べて相当遅れてしまったと見られる。この辺りのことは、フリージャーナリストの上杉隆氏が書いた「ジャーナリズム崩壊」という本に詳しいので、ぜひ読んでいただきたい。
ところで、今回のフジテレビ騒動については、ネットで多くの意見を目にしたが、私にとって最も説得力があると感じたのは、文筆家・小寺信良氏によるブログ記事である。つまり、フジテレビは韓国ブームを起こそうとしたが火付けに失敗した、ということだ。私も彼と同じ考えである。
http://news.livedoor.com/article/detail/5785710/
やはりただの「嫌韓」に端を発した行動にしか見えません。
自国より劣った(と彼らの大多数は考えているらしい)国の文化が流行となりメディアで大々的に取り上げられるのが何となく癪に障るだけなのでしょう。
親や祖父母の世代ならまだ分からなくもないですが(大学で韓国語を専攻すると親に話した時に親戚中から反対されたのには堪えました)、
同世代の知り合いにも韓国の話をするだけで露骨に嫌な顔をする人がいますからね。
韓国に限らず、一部の情報だけで嫌いになって見向きもしないなんて勿体無い。
アラブ人=テロリストと思っている人も少なくないですからね。