ついに今日、韓国で4人に1人が見たという噂のグエムルを見た。これは私が期待した通り、本当に面白い映画であった。劇場で見て素直に「面白い!」と思えた映画は、久しぶりである。
現代韓国の社会に漂っている漠然とした反米感情がベースになっているとか、映画版パトレイバーのパクリだとか、ネット上ではいろいろ言われているようである。確かにそのような面もあるが、そのようなことをいちいち考えなくても、十分に楽しめる一級の娯楽作品なのである。ポン・ジュノ監督の前作である「殺人の追憶」とはまた違った、純粋に娯楽としても楽しめる映画だ。
怪物グエムルのCGもすごい迫力だが、私が良いと思ったのは各キャラクターだ。主人公のソン・ガンホだけでなく、妹のペ・ドゥナ、弟のパク・ヘイル、父親のピョン・ヒボン、がそれぞれ本当に良い味を出していた。娘を怪物から取り戻すためのこの一家の奮闘に、素直に感情移入することができた。それに加え、非常にテンポよく無駄のないストーリー展開で、2時間の間まったく飽きることがなかった。
特にすばらしかったのが、主人公の妹役のペ・ドゥナだ。もともと彼女は好きだったのだが、この映画で私の中でのペ・ドゥナ株はさらに急上昇した。最後の、火のついた矢を射るシーンなどは、思い出しても涙目になってしまうほど格好良かった。詳しく言ってしまうとネタバレになるのでやめておくが、このシーンの演出は、本当に絶妙であった。韓国で大ヒットしたのも納得である。
この映画の舞台は漢江公園という漢江(ハンガン)河原にある公園だが、実は私がソウルで最も好きなスポットだ。晴れた日など、実にのどかな公園である。あんなような所を歩いたことあるな、と思いながら映画を見ていた。ソウルは先月行ったばかりだが、また行きたくなってしまった。
仮性人さんとハチローさん> ご心配なく。私は日曜日の昼に見に行きましたが、座席はせいぜい4分の1程度しか埋まっていませんでしたから。(^^) あ、こちらが田舎だからかもしれません。都会では、もうちょっと混むかもしれませんね。
伊東さん> 私も同じ点で感動しましたよ。非常に良い娯楽映画なので、日本でももっと人気が出てほしいですね。
カテキンさん> 私も映画館で見るのは久しぶりでしたよ。