Willow's Island

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水木しげる先生 死去

2015年12月03日 23時39分20秒 | その他

 漫画家の水木しげる先生が、さる11月30日に亡くなられた。93歳なので寿命だったのかもしれないが、まだまだ元気だと思っていただけに、正直ショックである。
 水木しげる先生といえば「ゲゲゲの鬼太郎」「墓場の鬼太郎」「昭和史」などが有名であり、そうした作品のヒットが彼の功績である、と評価されることが多い。しかし、水木先生の本当のすごさは、漫画が売れたことではない。
 何が最大の功績かといえば、日本において「妖怪」というものの存在をメジャーなものとし、その保存に成功したことである。彼がいなければ、日本の各地に伝承されていた数多くの妖怪は、その存在が認知されず消えていくだけだったのではないか。「ゲゲゲの鬼太郎」が世に出なければ、日本人は妖怪の存在を意識することなど無かったかもしれないし、現在大ヒットしている「妖怪ウォッチ」も誕生することはなかったであろう。
 私も昔は、学校や地域の図書館で水木先生の「妖怪入門」などをよく読んだものである。今週末には、図書館へ行ってまた読んでみよう。