先日録画しておいた「たかじん NO マネー」を見たが、森本敏前防衛大臣が出演していた。そこで防衛大臣として就任したときのエピソードなどを語っていたのだが、真鍋かをりに「現在の自衛隊についてどう感じたのか」聞かれたところ、森本氏は次のように答えていた。
「大臣としていろんな資料に目を通したが、自分が20年前に航空自衛官として勤務していた頃の自衛隊と、今の自衛隊はまったくレベルが違うことが分かった。」「その実力はまさに一流の国の第一級の軍隊というべきものであり、自衛隊は20年かけてそのように生育されたのだ。」「救助、海上、空中のどんな訓練をやらせても、自衛隊の実力はアメリカ軍やイギリス軍を上回る。」「ただ、それを実行に移すには法整備上の問題が未だ多い。」
私にとってはかなり意外な事実だったが、実際に防衛大臣を務めた人物が語るのだから、本当のことなのだろう。日本は20年以上も停滞していた、などとよく言われるが、実は防衛面では著しく成長していたようだ。高度経済成長を始めた中国が防衛上の脅威となることを日本は気付いており、20年前から常にそれに備えてきた、ということかもしれない。日本の大手メディアはこのことに無関心なのか、ほとんど報道されなかったような気がするが。