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北方領土は「3島返還」で解決か

2013年01月10日 23時51分39秒 | 時事

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00238379.html
 2月にロシアを訪問する予定の森元首相が9日夜、北方領土問題について「3島返還」に言及したことを受け、菅官房長官は10日午前、記者会見で、「4島の一括返還という立場は取っていない」と述べ、返還の時期は柔軟に対応する考えを示した。
 森元首相は、「単純に線を引けということになれば、こう引けば一番いいんですよ。(3対1ですか)うん、そうよ」と述べた。
 森元首相は9日夜、BSフジの「PRIME NEWS」で、「外務省は4島返還と言っているが、簡単に返すとは思わない。現実的なことをやる方がいい」と述べ、択捉(えとろふ)島を除く「3島返還」で解決するのが一番いいとの認識を示した。
 10日午前11時10分すぎ、菅官房長官は「4島一括返還という立場というのは、取っていない。4島への日本への帰属が確認されれば、実際の返還の時期について、柔軟に対応していくというのが従来の政府の立場」と述べた。
 菅官房長官は、4島の日本への帰属が確認されれば、平和条約を結び、実際の返還の時期は、その後柔軟に対応する方針を示したうえで、交渉は、あくまで政府間で行われることを強調した。
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 おそらくは、上のような案でロシア側からこっそりと打診があったのかもしれない。プーチンも「日露引き分けで」なんてことを言っていたような覚えがある。
 まあ、異論はあるだろうが、私はこれで解決に持っていくより仕方がないと思っている。日本が今追い詰められてるのを知って、ロシアも足元を見てきたのだろうが、日本が置かれている現状からいって、これ以外に方法はなさそうだ。このまま4島返還にこだわったところで、1島も返ってくる見込みはない。それよりも、妥協したうえでロシアと平和条約を結んでおいた方が、中国に対する備えとして重大な意義がある。
 択捉島を失うのは確かに理屈から言って非常におかしいが、戦争の結果でこうなったのだ、と思うしかない。ただし、日本として妥協できるのは、ここまでである。これ以上の譲歩をロシア側が求めてきても、絶対に断るべきだ。その場合は、交渉決裂でもやむをえない。
 もし交渉がうまく行けば、ロシアとはがっちりと手を組むことが良い。さらに、アセアンやインドとも積極的に交流し、しっかりと味方につけておくべきだ。もちろん、アメリカとの同盟関係をさらに強化した上でだ。そうすれば、東アジア地域において、中国が我が物顔で振舞うことはできなくなる。まさに平和と安定を実現することができるのだ。
 ちなみに、韓国はどうでもよい。信頼性に欠けるし、どうせ中国に寝返るだけだ。日本の安全保障にとって何の役にも立たないどころか、むしろ不安要素でしかない。