Willow's Island

since 2005

日教組会場問題

2009年03月17日 21時19分46秒 | 時事

 グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)とグランドプリンスホテル高輪(同)が07年11月、日本教職員組合(日教組)の全国集会の会場使用を拒否し、集会参加者190人分の宿泊を取り消した問題で、警視庁保安課は17日、経営する「プリンスホテル」(豊島区)の渡辺幸弘社長(61)と両ホテルの小山正彦総支配人(52)ら幹部計4人と、法人としての同社を旅館業法(宿泊させる義務)違反容疑で書類送検した。同課によると、全員容疑を認め、渡辺社長は「右翼団体などの活動で周辺住民や利用客に多大な迷惑をかけてしまうと思い、やむを得なかった」と供述しているという。
(以下略)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090317dde041040010000c.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 プリンスホテル日教組の宿泊を拒否したことによって、旅館業法の違反で書類送検されたようだ。この事件についてネットの反応は、ほとんどがプリンスホテルを擁護し、日教組を攻撃するものである。日教組は左翼教育を行う売国奴集団なので、プリンスホテルの対応は正しい、日教組は田舎の片隅で集会を開いておけば右翼も来ないはず、というような意見ばかりである。
 しかしこれは、おかしくないか? プリンスホテルは日教組だから断ったわけではない。日教組にくっついて来る右翼が迷惑だから、断ったんじゃないのか。来るのが日教組だけで、右翼が来ないというのであれば、プリンスホテルも場所を提供していたはずである。それに、開く場所は岐阜のような田舎であっても同じことで、右翼が来なくなることはない。
 実際、私も文化ホールで仕事をしていた時に見たのだが、日教組がホールを使うというだけで、ものすごい数の右翼がやって来たのを覚えている。数え切れないほどの街宣車が公道を埋め尽くし、大音響で日教組を罵倒していた。日本全国の右翼がすべて集まったのではないかと思えるほど、「街宣車パレード」が限りなく続いていたのを見て、私もさすがに驚いた。
日本は民主主義国家であり、集会の自由、思想の自由は憲法で保障されている。日教組がどこで会合を開き、どのような思想信条を持っていようが、自由なはずである。それを妨害する右翼こそが法に反しているのであり、問題の核心なのではないか。決して「プリンスホテルVS日教組」という問題ではないはずだ。ネット上の世論で右翼についてほとんど言及していないのは、あまりにもバランスを欠いていると思う。
 断っておくが、私は日教組が大嫌いである。左翼思想を持つことは自由だが、それを子どもの教育にまで影響させることは許しがたい。ゆとり教育も、日教組が提唱したものらしい。日本の公教育を腐らせた主犯だといえる。そして何より恐ろしいのは、未だに拉致問題において北朝鮮を擁護している点だ。このような組合の組織率が未だに28%もあるとは、ちょっと信じがたい。
 正直言って、右翼の気持ちはよく分かる。ただし分かるのは気持ちだけで、あのような示威行動は批判されるべきである。