Willow's Island

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光州5・18(華麗なる休暇)

2008年06月01日 23時09分12秒 | 映画

 昨日は、名古屋の映画館で「光州5・18(原題:華麗なる休暇)」を見た。28年前に起きた光州事件をテーマとした映画であり、かなり衝撃的な内容だ。そのあまりに残酷なストーリーに、うちの嫁さんは思わず涙を流していた。嫁さんが映画で泣くというのは、よほど珍しい。それぐらい、えげつない内容だったのだ。実際に光州事件において起きたと言われる数々のエピソードも、この映画において再現されているらしいので、それなりにリアルな内容だと言えるのだろう。しかも、当時を知る韓国人に言わせると、映画での表現は実際に比べれば随分とソフトなものなのだそうだ。下記のサイトを見ると、確かにその通りで、現実はもっと残忍だったようである。
 しかし当時の韓国は、自国民に対してなぜこれほど残忍きわまりない行為ができたのか。にわかには信じがたいが、1980年といえば私も生きていた時代で、そんなに遠い過去ではない。日本では、たとえ戦前においても自国民をこれほど虐殺することなど、無かったのではないか(沖縄での自決の強要はあったかもしれないが)。光州市のある全羅南道は、もともと韓国内でも差別される地域だったこともおそらく関係しているのだろう。今でこそ韓国社会も大きく進化したが、まともに民主化してから20年程度しか経っていないのだ、ということを思い出した。

光州事件をありのままに記録した写真
http://www.minjoo.or.kr/bbs/board.php?bo_table=community3_3&wr_id=29&page=6
注意!! 上のサイトには、極めて残酷かつ不快な死体画像が含まれていますので、そういった画像が苦手な方、気の弱い方は絶対に見ないでください。それを覚悟の上で、責任ある成人の方のみ見てください。