(童話)万華響の日々

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緩和か延命かに辿りつけない悲しい老々介護もある

2016-02-29 21:37:17 | 看取りと介護道

最近も老老介護の悲劇を報道した記事が続いている、

2/25朝日新聞には「埼玉県小川町腰越の自宅で介護中の妻(77)を殺害したとして今月8日に殺人容疑で逮捕されていた無職国崎誠一容疑者(83)が、その後約2週間にわたり食事をほとんどとろうとせず、搬送先の病院で病死した。同県警が23日発表した。逮捕時に「認知症の妻の介護に疲れた」と話して以降、取り調べにも応じていなかったという。 国崎容疑者は今月5日夜、自宅で妻恭子さんの首を刃物で刺して殺害したとして逮捕された」という記事、

更に2/29の記事では「・・・・浦賀署員が駆けつけたところ、団地の一室でこの部屋に住む女性(68)が倒れており、無職の夫(70)を傷害の疑いで27日に逮捕した。「蹴ったことは間違いない」と容疑を認めているという、夫は認知症の可能性もある」

埼玉県小川町の事件では夫が妻の介護に疲れ心中を図ったものと思われる、また浦賀の事件では介護していてくれていた妻を誤って殺してしまった、認知症の疑いがあるという、

どちらの事件も老々介護の悲劇である、・・・・2/29朝日新聞オピニヨン・フォーラム「最期の医療」で読者のアンケートに基づき、「緩和か延命か悩む家族」という特集を載せている、

つまり死に瀕して緩和か延命か、どちらを選ぶべきかということ、それにしても上記の二つの事件は緩和でも延命でもなく、その途上にあって耐えられずに望もしない死を選んでしまったというところに何ともいえないやり切れない恐ろしさを感ずる

最近雑談していて耳にした話では民生委員や社会福祉協議会の人たちも、独居老人の見守りやケアにはまだ対処できるが、夫婦や親子二人などともかく二人以上の家族が介護している家庭の状況については手が回らないと言っていた

二人以上ならばなんとかやっているのだろうと思ってしまうのだろう、だが、デイサービスなどの福祉施設を勧めても断るケースがあり、これにはどうしたものだろうか

 


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