(童話)万華響の日々

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介護、心情的な問題は簡単に片付けられない

2015-05-08 21:18:43 | 看取りと介護道

最近、近所に住む知り合いのおばあさんと話をする機会がありまして、重要なことだと思ったので書いて

みます、ご主人は認知症を患いショートステイを利用していました、しかし、自宅では老々介護がどうし

ようもないくらいに苦しくなったので春ごろから介護付き老人ホームに入所させたそうです、おばあさん

は体も気持ちも楽になったものの、知り合いの人からおじいさんのことを聞かれて事態を話すたびに

なんとなく「どうして家で夫の世話をしてやらないのだ、妻として責任を果たしていないのではないか」

と面と向かって言われているのではないが、なんとなく揶揄されなじられている気持がすると苦しい胸

の内を打ち明けてくれました、これは私にもあることです、老親を結局は施設に入れてしまって介護の

責任を放棄したのではないかという思いが介護と見取りをおわったいま胸中去来するのです、

あれだけ自分たちの現実を分析して一番良かれと思って道を選択し決行してきた道筋でした、どうして

もそういう後ろめたさが心を痛めます、おばあさんは、もしも施設に入れなかったら介護する家族全員

(といってもこのおばあさんだけですが)が共倒れしてどうなったかわからなかったという感想を聞いて、

その通りだよ、それ以上自分を責めることはよくないことだ、と言いました、その言葉は自分自身に

向けた言葉でもあったのです、いまは喪失の落ち込みから正しくものごとを見ることができていない

かもしれません、しかし、このおばあさんは慰められ力を回復してもらわなければいけないと思いました


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