当地にある小さなプライベート美術館で近代日本画家小倉遊亀、没後10年を偲んで展覧会が開かれた。彼女は４０歳の時、精神面の充実を求め沼津の修養道場”報恩会”で参禅したそうです。絵に描かれている人物は個性が出ていて精神的なものまで読み取る事が出来、見る人を引き付けるのだと思う。越路吹雪を描いた”こーちゃん”は越路吹雪自身が自分のクセや性格がはっきり出ていて驚いたそうです。右上の青い一枚「青巒」は朝霧高原で描いた富士山と牧場。”報恩会”の会報の表紙もたくさん描いています。驚いた事に、母が戦後近所の主婦と廻し読みしていた冊子、記憶が鮮やかに甦ってきました。装丁原画70点は初公開との事。心やすらぐひとときです。