県みかん園芸課様主催のわさびセミナーが
静岡市で開催され、
県内在住の野菜ソムリエ14名が参加しました。
●「わさびの美味しさを科学する」というテーマで
お話を伺いました。
講師は、県農林技術研究所わさび科の伊奈先生。
わさびとはどんな植物なのか?
わさびの美味しさの秘密。
そして、おいしい食べ方や保存法まで教えていただきました。
●わさびの食べ比べを行いました。
こちらはチューブ入りわさび3種です。
赤の容器・・・本わさび入り(西洋わさびの量の方が多い)
青い容器・・・本わさび
緑の容器・・・おろし本わさび
普段何気なく使っているチューブ入りわさびですが、
本わさびだけで作られているものは辛みも香りも鮮烈です。
また、本わさびもおろしてあるものは、粒々を感じます。
こちらは、その場ですりおろしたものを食べ比べました。
右から、①太さが均一で、目が詰まっているもの
②太さが均一で目が詰まったものの表面の皮を剥いたもの、
③大きくなりすぎて目が詰まっていないもの、
④西洋わさびの順になります。
太さが均一で目が詰まったわさびが良いわさびと言われ、
辛みだけでなく、まろやかな甘みがあります。
ところが、この良いわさびも皮を剥いてしまうと、
不思議なことに辛みだけが際立ちます。
大きく育ち過ぎたわさびは、水っぽく、
西洋わさびは、辛みも香りも弱いことがわかります。
●生産者様との意見交換
わさび栽培で一番の問題は、
鳥獣被害と台風の被害だということを知りました。
野菜ソムリエ側からは、わさびの食べ方の提案、
販売方法の提案などをさせていただきました。
セミナー終了後に感じたことは、
静岡の特産であるわさびは、やはりおろしたてを
もっと多くの人に味わってほしい・・・ということ。
そして、日本の各地に古来から自生し、
可憐な花を咲かせ、
辛み、甘み、風味のバランスが作り出す美味しさを持つわさびに、
和咲美という文字を当てたくなりました。
ありがとうございました。