2012 11 30(金)
11月最終日の30日、スリルと美しい紅葉が楽しめると評判の“保津川下り”に挑戦。
(全ての映像はスマートフォンのカメラ機能で撮影。)
嵐山から保津川下りの出発地の亀岡まで、保津川峡谷を見下ろしながら走る“トロッコ列車”に乗車しようと、嵯峨野鉄道トロッコ嵯峨駅に朝8時15分に駆けつけましたが、この日に限って「本日、車両故障のため終日運休」の表示。
終日運休は嵯峨野鉄道開業以来の出来事だとか・・・トロッコ列車の運転手に尋ねても原因が判らないと困惑顔。
仕方なしに、JR嵯峨嵐山駅から山陰本線でJR亀岡駅へ急行。
薄日が差していた京都市内から幾つかのトンネルと峡谷橋を通過し、亀岡に近づくに従って曇りと霧の空模様になり、雨具が無いので少し心配な川下りになりました。
(秋の亀岡は霧の名所とのこと。)
運休中の嵯峨野トロッコ列車。(先頭はディーゼル機関車) JR亀岡駅からは道路に立てられた幟旗を辿って5~6分で船下り乗船場。
保津川川下りの乗船駅に朝8時35分到着。
乗船券売り場で「保津川下り乗船券」(3900円)を購入し、乗船順番の呼び出しを待ちます。
修学旅行で川下りをする春日部高校の生徒たちが先に乗船、その直後に館内放送で乗船を告げられ船乗り場へ・・・。
保津川下りの乗船場は近代的な新保津大橋の直ぐ横下、乗船駅から階段を下りて川岸の船着場へ・・・。(遠景は霧の中)
霧の薄く煙る保津川岸には7~8隻の小舟が係留され、先頭の舟から満席になり次第出発します。
舳先(ヘサキ)に2名・艫(トモ・舟後部)に1名の3船頭が操る川下り舟(定員27名)は、出発(9時05分)して暫くは穏やかな川面を眺めながら心地よい舟旅。
高知の四万十川によく見られるような、手すり欄干が全く無い「沈下橋」を過ぎるあたりから川幅狭く急流に変化し、突き出た岩を避けながら注意深く下って行きます。
保津川下りで左右に見られる名所を船頭が面白おかしく説明。
川岸の小高い場所に建つのは「請田神社」。 三角形に尖った岩は「烏帽子岩」
垂直に立った岩は表面が滑らかで「鏡岩」。 紅葉が綺麗な川岸の岩上に鎮座するのが「不動明王像」などなど・・・記憶容量が乏しい老脳では覚えきれません。
下るに従い霧が少しづつ晴れ、左右の岸辺を飾る紅葉が色鮮やかに展望できます。
右画像は「竿の跡」、長い年月竿で突かれた結果、岩の一部が窪んでしまったのです。
保津川が狭ばまり、舟は名所「保津峡」と呼ばれる渓谷を通過します。
嵯峨野鉄道のトロッコ保津峡駅も眼上に見えますが、終日運休でトロッコ列車の姿は全く見えません。(トロッコ鉄道線路は旧山陰本線)
保津川の最狭部に架かる橋は保津川鉄橋。長さ84m、明治32年(1899年)完成、開通当時は東洋一長い鉄橋でした。
少し下った峡谷で別の鉄橋をまさにJR山陰線列車が轟音を響かせ渡る場面に遭遇。
保津川下りでは鉄橋を6ヶ所通過します。
右画像は昔し人夫が綱を曳いて舟を上流へ引き揚げた時に使った「綱道」。
現在は数隻まとめて大型トラックで亀岡まで運ぶそうです。
保津川下りは亀岡乗船場から京都嵐山までの16kmの峡谷区間を約1時間30分で下ります。
川下り行程の半分ほど過ぎると霧も晴れて陽が差すようになり、木々の紅葉も一層鮮やかさを増してきました。
岸壁に竿を突き出して安全な航路を確保する船頭さん。 巨岩奇岩が迫り乗船客はハラハラ・ドキドキ!!
保津川下りは全体的には南東方向に下るので、午前中は陽がまぶしい逆光となります。
行程の80%ほど来た穏やかな淵で近寄ってきた小舟は「琴ヶ瀬茶屋」の水上売店。
お酒・甘酒・ビールからイカ焼き・おでん・コーヒー・団子・・・と品揃え豊富、まるで水上コンビニみたいでした。
京都嵐山近くまで下ると、川幅も広く流れも穏やかになり、嵐峡(らんきょう)と呼ばれる紅葉の名所。
沢山の屋形船が浮かび、川面から雅に紅葉狩りを楽しんでいました。
錦秋の鮮やかな色彩を愛でている間に、保津川下りの小舟は嵐山下船場に滑るように着岸し川下りは終了。
(到着時刻10時35分 所要時間1時間30分Just 平均時速10.7km)
下船場から嵐山の紅葉景色を眺めながら川筋を歩いて4~5分で渡月橋、平日でも秋の行楽シーズンの渡月橋は人の波!!
渡月橋の歩道は一方通行に規制され、観光客で大混雑!さすが天下の名勝“嵐山”だけのことはあります。
眼を奪うほどに色付いた楓木が点在する渡月橋付近の秋の風景。
渡月橋を渡った川岸から展望した小倉山(標高296m)と観光客で賑わう嵯峨亀ノ尾・天龍寺地区。
百人一首の「小倉山 峰のもみじ葉 心あらば いまひと度の みゆき待たなむ」(藤原忠平)で有名な小倉山。
下画像の中央付近に保津川下りの下船場があります。
川下りを楽しんだ保津川は嵐峡付近から渡月橋までを“大堰川”(おおいがわ)、そして渡月橋から下流はは“桂川”と名を変え、更に下って鴨川・木津川・宇治川を合わせて淀川となります。
白波が見える堰(せき)は葛野大堰(かどのおおい)と呼ばれ、帰化人の秦氏が5世紀後半に築いたのを起源とし、水防や農業用水確保に役立てているそうです。
画像の山は紅薫る晩秋の嵐山(標高382m)と桂川。
(河川法で淀川に合流するまでの川全域が桂川の名称に統一されました。)
“保津川船下り”は慶長11年(1606年)、京都の豪商・角倉了以が丹波地方の産物を京都へ運ぶため開削した保津川を利用し、明治28年頃から観光船下りとして運行が開始され、京都名物の一つとなっています。
渓流下りの醍醐味が味わえ、秋の紅葉の名所嵐山が景色が楽しめる「保津川下り」、京都の旅ではぜひお奨めいたします。
スマートフォンのカメラで動画撮影した“保津川下り”、18分と長めですがご覧下さい。
紅葉の京都・保津川下り。 2012 11 30(金) .wmv
保津川下りHP.
http://www.hozugawakudari.jp/
2012 12 21(金)記。 前橋市 薄 最高気温8.5℃ 最低気温0.7℃
おまけコーナー。
本日は人類滅亡の日。 メキシコの21日の天気予報がヤバイ!
http://www.yukawanet.com/archives/4360016.html
消費者無視のドケチ経営、スターバックスがコーヒー量を減らす!!
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20121220-00000033-bloom_st-nb
杉の削りくず芸術が素晴らしい!
http://hamusoku.com/archives/7618076.html
芸術的綿アメ。
cotton candy making at Ciqikou, Chongqing, China