2012 11 11(日)
前回掲載の舒林寺に隣接する常福寺を参詣。
正式には大感応山長寿院常福寺と言う天台宗の寺。
道路入口の石柱には「天台宗」「長寿院」と刻まれた文字。
時刻が遅いせいなのか、または開かずの門なのか?朱塗りの山門は閉じられていました。(午後3時20分)
参道に整然と並べられた諸石塔や石仏など拝見しながら横の門から入山です。
朱く塗られた鐘楼はプラスティック板で囲われ、中の梵鐘がボヤけ霞んでいました。
冬に鐘を突くときの寒さ対策でしょうか?音が篭もりそうで心配です。
「老ふたりとなりし古家に春立つと 追儺の豆をこゑはりて撒く」を刻んだ四角い歌碑(中画像)は沼田市生まれの歌人“戸部素行”を称える石碑。
楕円形の石碑は「大赤城 立春の月いまのぼる」と記された楠部南崖の歌碑。
南崖は村上鬼城に師事し俳句を学び、群馬県の俳界と県北の地方文化に貢献した俳人。
この他にも著名歌人の歌碑・記念碑が有りましたから、常福寺は歌人・俳人とゆかりが深いお寺として「文学碑の寺」親しまれています。
天台宗寺院によく見られる「一隅を照らそう」の大石柱が本堂の脇に立てられていました。
堂々たる構えの常福寺本堂、沼田歴代藩主の祈願寺として御朱印100石と寺領に百間四方が贈られ、上州北部の天台宗本山として隆盛を極めたそうです。
開基は慈覚大師、開山は崇仙法印。正中元年(1324年)の創建の古刹。
祈願所は“二十三夜月光山勢至堂”と名づけられ、堂内には運慶作の「勢至菩薩観音像」が安置されているそうですが、閉められて拝見できず。
また、渡辺崋山筆の「韓信忍耐の図」は寺宝として沼田市の重要文化財にも指定されています。
唐破風の「龍図」彫刻も見応えがあります。
本堂前の左右に配置された尊像。左から少年時代の最澄上人、中は子育て地蔵尊、右は岩上に立つ観世音菩薩像。
境内の一角に立っていたのは江戸中期の著名な書道家で朝廷から「勅伝阿闍利」の称号を贈られた“角田光旒”筆になる庚申塔。
庚申塔の背後には数多くの石塔を集め供養している“無縁仏墓地”、手前に「三界萬霊」と記された供養塔が見られます。
貴重な品々を所蔵する長寿山常福寺、雨模様で早々帰路に着きましたが再度訪ねたい名刹です。
2012 12 14(金)記。 前橋市 最高気温 9.7℃ 最低気温 -1.0℃
日本を破滅させるウソつき民主党! 祝! 民主党惨敗。
おまけコーナー。
螺旋階段の意外な昇り方。
Танцующая кошка
どこかユルいおバカ画像。
http://hamusoku.com/archives/7622024.html