ツトムさん家の写真日記。

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第515回 諏訪大社 春宮での秋宮一御柱木落しと曳行。

2010-05-31 20:51:11 | 旅行
2010 05 08(土)

春宮一之御柱からの落下事故で騒然としている間に、春宮の坂上に秋宮一之御柱が到着。
 
御幣(おんべ)を持った木遣り衆を先頭に秋宮一御柱氏子たちが急斜面を曳き綱を手にして下りてきました。

揃いの衣装を着た曳き子衆木遣り唄に合わせて力を込め御柱を曳きます。


「信濃国之宮 諏訪大社御用」「秋宮一之御柱」と書かれた大御幣秋宮一御柱から取り外して先に境内へ運びます。
 
事故の後だけに、先に下った木遣り衆は心配そうに御柱を見つめていました。

ほどなく秋宮一之御柱が坂の上に先端をのぞかせ、いよいよ木落しの開始へ・・・。


夕方6時少し前、秋宮一之御柱の木落し動画をご覧下さい。

2010年 諏訪大社 春宮坂の秋宮一御柱木落し CIMG0723・24・29・36・37・43.wmv


春宮の境内へ無事到着! 怪我も無く喜ぶ秋宮一御柱の氏子たち。
 


夕暮れ時、境内には照明が灯され、祭り気分を一層盛り上げていました。(18時30分頃)


諏訪大社下社春宮の境内を曳行される秋宮一之御柱の動画をご覧下さい。

2010年 諏訪大社 春宮境内を曳行される秋宮一御柱 CIMG0744・45・54・72.wmv


大木秋宮一御柱を梃子衆が秋宮へ曳行するため方向転換します。
 


春宮境内から外に出て見物する事にしました。
境内への入口である御影石の大鳥居は万治2年(1656年)の建立で、春宮脇の浮島にある万治の石仏(次回掲載)と同じ作者の作と言われます。
ライトの照明で明るくなった春宮境内では御柱の方向転換に苦労し、なかなか境内から出てきません。

 

秋宮一御柱が出てくるまで参道を下って、近くに建つ木造太鼓橋を見物に・・・。
かって春宮への参道はサワラの大木が約600m続く荘厳な並木道だったそうですが、台風・大風や道路舗装などで惜しいことに全て消滅しました。


春宮の正面鳥居へ続く参道に架けられた屋根付の太鼓橋は、尊い神橋の“下馬橋”と言われ、室町時代((天正6年 1578年)に建造され、今は有形文化財に指定されています。
現在の下馬橋は元文年間(1736年頃)に改修された橋で、長さ約10m 幅は約3m。


諏訪大社下社春宮へ参拝するとき、公家大名といえども馬や駕籠などの乗物を下り歩いて渡った事から「下馬橋」と名付けられました。
諏訪大社の数ある建物の中でも最古の建築物と言われます。

御柱祭なので下馬橋の正面には五張りの提灯が灯されていました。
提灯に描かれた紋章は「五根梶葉紋」で下社(春宮・秋宮)の神紋と呼ばれています。上社(前宮・本宮)は同じ梶葉紋ですが根は四本です。

 
道路上に建つ橋なので注意しないと見落としがちですが、下馬橋の中央下だけに御手洗川と名付けられた小川が流れています。昔はもっと川幅が大きかったのかも・・・?

現在は年2回の遷座祭のとき神が乗った神輿だけが通れる渡橋禁止の下馬橋ですが、御柱祭に免じて許して頂き登ってみました。
下馬橋の真ん中は外から見るより、意外なほどの高さ(約3m)があります。


全て木製の太鼓橋(下馬橋)の上からは御柱祭で賑やかな春宮境内が望めます。

TV局の男子アナが何回もNGを出されながら御柱祭の収録を行っていました。


3名の可愛い“御柱宣伝大使”も元気よくTV出演! 宣伝効果があると良いですね・・・。


夕闇迫る中、ようやく春宮境内から出て秋宮へ向かう秋宮一之御柱


夕方に春宮から出立する秋宮一御柱の動画をご覧下さい。(午後7時頃)

2010年 諏訪大社 春宮境内から出る秋宮一御柱 CIMG0817.wmv


不慮の事故もあり行事が全て大幅に遅れ、この後、秋宮二四之御柱と続きますが夜中まで掛かりそうなので、諏訪大社春宮を後にして帰路へ・・・。

御柱イメージソング 『きらめきの瞬間(とき)-御柱-』



2010 05 31(月)記。  前橋市  最高気温23.1℃

おまけコーナー。

柔軟性がある便利なディスプレーが出来ました。

Sony Japan ニュースリリース。
ペンほどの太さに巻き取れる有機TFT駆動有機ELディスプレイを開発