11月3日(土・文化の日) 本庄まつりの祭神・金鑚神社。
3日文化の日は埼玉県北部の本庄市市の“本庄まつり”見物へ・・・。
本庄祭りは本庄地区最大の金鑚神社(かなさな神社)の秋の例大祭。
地元の本庄では「本庄の鎮守様」と親しまれている金鑚神社で、秋の収穫に感謝を奉げる為のお祭りです。
本庄商店街から続く、旧国道17号線脇にたたずむ金鑚神社。
祭り神輿も出発して境内は人影もまばらです。左の建屋は神楽殿。
金鑚神社と印した大幟旗の奥に鳥居と大きな楠木(クスノキ)。
胴回りが5.1m、高さ約20m。 南方産の楠木が北関東で巨樹に育ったのは非常に珍しい。
この楠木は1639年に本庄城主・小笠原忠貴が献木。(埼玉県指定天然記念物。)
楠木の近くには萱木(カヤ)の巨木も威風堂々と・・・。
両木ともに文化財に指定されています。
その奥には開かずの門の大門です。
大門の横に竹の釣竿を持った恵比寿様が鎮座していました。
本庄七福神の一つ、恵比寿尊をお祀りしているそうです。
(恵比寿様は七福神のなかで唯一の日本製の神様、商売繁盛の神。)
金鑚神社の境内を進むと、左手に立派な手水舎。吐水口は青銅製の見事な龍です。
金鑚神社社殿近くには舞殿の神楽殿。 人々が集まっていましたから、何か催されるのでしょうか?
石の階段を上がると、正面には見事な権現造りの金鑚神社拝殿(1778年建。)です。
天照大神・スサノオノミコト・日本武尊の三神を祭神と祭る。
創立は541年。武蔵七党の一つ児玉党の氏神で北武蔵の総鎮守社。
朱漆塗りに金箔・極彩色の彫刻を施した見事な造りの社殿です。
少し早めの七五三のお参りがみられました。
金鑚神社拝殿の唐破風下の彫り物は見応えがあります。
砂埃が無ければ、もっとカラフルで鮮やかだったでしょうね・・・。
柱の飾られた獅子と象の彫刻も迫力充分!
滝昇りの龍など、社殿に到る所に彫り物が満載です。
見づらいですが、金鑚神社の本殿(1724年建。)も彫刻に溢れていました。
金鑚神社本殿の奥には小高いお社がありました。
鳥居の扁額に「琴・・・」と判別しがたい文字が有りましたから、たぶん琴平神社をお奉りしているのだと思います。
絢爛豪華な社殿を持つ金鑚神社で皆様の御健勝をご祈念いたしました。
金鑚神社近くに大きな赤煉瓦造りのがっしりとした建物が目立っていました。
昔は銀行の建物だったそうです。(明治27年築。本庄商業銀行・・近年まで埼玉銀行。 文化庁の登録有形文化財。)
銀行にしても巨大ですのでお聴きしたところ、貸し金の担保としての繭などを保管していたのだそうです。納得しました、銀行の店舗兼倉庫だったのですね。
内部は洋菓子店に改装されていました。洋菓子「ローヤル」と云う洒落たお店です。
親切な店主が色々説明して下さいました、無料のコーヒーを飲みながらソファーで休めるので疲れを癒すには最適な洋菓子喫茶店です。(シュークリームはお値打ちな100円。)
次回は本庄まつり本編です。
2007 11 08(木)記。 前橋市 最高気温19℃。 立冬。