10月14日(土) 夜の川越祭り(宵山)
1648年(慶安元年)に始まったとされる川越祭りの華は宵山で行われる「曳っかわせ」です。
華麗な山車のお囃子の競演「曳っかわせ」は市内中心部の主な辻(交差点)で、夜の7時30分頃から賑やかに始まります。
その前に江戸時代の町火消しの装束をした、イナセな若衆達が見事な梯子乗りをご披露。
鳶口で支えただけの不安定な揺れる梯子の上で、見事なパフォーマンス。
川越市内は昔ながらの狭い道路なので、明治期からの山車には車輪のついた台車(せいご台)とその上の舞台(囃子台)が360度水平に回転するような仕掛けになっています。(川越式山車)
狭い場所では便利な機能です、それまでの山車には無かったので明治文明開化の賜物でしょうかね?
左下の写真では囃子台が40度程回転しているのが判るかと思います。
お囃子台の回転を止めるときは、右上の写真のように木の楔(白い紐付き)を囃子台とせいご台との間に打ち込み固定します。
お囃子台の上では江戸・神田囃子を受け継いだお囃子にのって、各種のお面を着けたひょうきんな踊りが舞われていました。
おどけたひょっとこ面と妖気ただよう白髭天狐です。
オカメに獅子舞さらにお猿や猩猩と昔し懐かしいものたちが続々と・・・。
川越のメイン通りでも特設舞台で踊りなどの演技が行われてお祭りムードを盛り上げていました。
真っ白に化粧した江戸小町風の綺麗どころが勢ぞろい、猛烈なカメラフラッシュを浴びて超人気。
緋縮緬の上衣を右肩にひっかけ、吉原つなぎに黄八丈袴装束、粋な姿の手古舞が見物人にからかわれ、右のお嬢さんは笑いを必死でこらえていました。
お箸が転んでも可笑しい年頃っていいですね。若い証拠ですから~。
川越祭り・祭り本部前の連雀町交差点でお囃子合戦の「曳っかわせ」を見ることにしましたが、たどり着くまで猛烈な混雑で撮影には苦労しました。
仲町から連雀町への通りでは2台の山車の曳っかわせでなかなか道を譲りません。
祭り本部前の連雀町交差点には夜が更けると共に次第に山車が集り、お囃子合戦が激しく交わされます。(判別しずらいですが、写真では5台の山車が集結)
「曳っかわせ」では山車曳きの勢子たちがソーレ・ソーレと威勢の良い声を掛けながら提灯を高く持ち上げ、また、囃子台からは互いに負けずと笛・太鼓と面踊りの合戦が繰り広げられます。
囃子手・面踊り手・曳き手が一体になって祭りが盛り上がり、川越祭り・宵山(曳っかわせ)の熱気も最高潮に達しました。
江戸様式の豪華な山車が15台集まっての「宵山の山車揃い」とお囃子「曳っかわせ」の賑やかな川越祭り、読者の皆様にはぜひ致します。
※ 名優・藤岡琢也さんのご冥福を慎んでお祈り申し上げます。
2006 10 20(金) 薄 最高気温26℃
10月20日 頭髪の日 リサイクルの日 新聞広告の日