新潟の旅も最終回となります。
村上小学校での川越藩火縄銃隊の模範演舞を見た後、直ぐ近くの「おしゃぎり会館」に直行しました。
「おしゃぎり」とは村上地方の江戸時代の言葉で「お祭りに引き回される屋台(山車)」のことだそうです。
鉄筋コンクリの体育館風な近代的建物で伝統の山車とは違和感が・・・。
一階にはおしゃぎり(山車)が所狭しと並べて、村上大祭(7月6・7日)の雰囲気を伝えています。
おしゃぎり(屋台・山車)には村上堆朱・堆黒の粋を凝らし、艶やかさを競っています。
京都や飛騨の高山をはじめとして、先の戦災に遭わなかった町には豪華な彫刻を施した山車・神輿がいっぱい残っていますね。
貴重な文化財です、大切に保存しましょう。
二階には村上藩時代の武具・文物・民具等を展示。
また、村上藩歴代藩主の肖像掛け軸や銘刀なども多数陳列していました。
「おしゃぎり会館」の隣にある武家屋敷「若林住宅」を訪問。
この若林家は、全国数ある武家屋敷の中で、唯一国の重要文化財に指定されています。
武家屋敷「若林住宅」は今から240年程前の中級上位の武士の屋敷として建築されたの事。(若林氏は藩主内藤氏時代の物頭役150石取り。会社にたとえるなら部長クラス)
小屋形門付き曲屋造りの茅葺平屋建で部屋数も多く、素晴らしい日本庭園もありました。 現代の中級上位のウサギ小屋住宅より遥かに豊かな住環境です。
三面川を控えた村上らしく、若林家の軒先にも美味しそうな鮭が吊るしてありました。
悪戯に手に持ってみましたが、鮭の油でベトベトに・・・ あ~失敗!
「秋の日は釣瓶落としの如く」で、急いで次の見物地へ。
最後に向かった場所は鮭の博物館「イヨボヤ会館」です。
イヨもボヤも魚の事です。イヨボヤとは魚の中の魚といった意味で、鮭のことです。
さすがに鮭に関しては至れり尽くせりの展示説明でした。
鮭で有名な三面川の分流をガラス越しに水中が見られる設備には感心です。
自分が魚になった気分が味わえます。
木彫の武士は青砥武平治翁。
世界で初めて鮭の回帰性(母川回帰)に着目して、鮭が産卵しやすい様に川を整備、鮭を保護し、村上藩の財政に寄与した偉人です。(種川の制・たねがわのせい。)
漁具やミニ孵化場などもあって勉強になるイヨボヤ会館でした。
村上と云えば「鮭」ですね。
市内各所で撮った鮭写真では、屏風祭りに参加展示していた越後国村上・味匠「喜っ川」の店内の塩引き鮭が見事でしたのでご覧下さい。
ぶら下げて干していた鮭も、近くで顔を見ると非常に不気味ですね。
見ている貴方に鮭の怨念が・・・。 (笑 笑)
半乾きの鮭はまだツヤが良くて、皮肌がテラテラと気持ち悪く輝いています。更に干した塩引き鮭の臭いが何とも云えずに・・・でした。
お土産に買った村上茶福餅は抹茶とチョコのコラボが絶妙です。
読者の皆さんは眼で美味しく味わって下さいね・・・。
今回の新潟の旅は見所いっぱいで参考になる旅行になりました。
新潟は見ても食べても楽しいところです、皆様もどうぞ新潟観光へ・・・。
2006 10 03(火)記。 前橋市 時々 気温27℃
10月3日 登山(10 3)の日