9月9日(土) 高速道で新潟県・小千谷市まで一走り。
中越地震で有名になった小千谷・山古志地区の闘牛「牛の角突き」見物です。
日本の闘牛は主に沖縄・九州・四国で行われて、本州地区では珍しいですね。 それも雪深い新潟の山間地での闘牛です。
開催は年に数回ですから、頑張って見に行きました。
「牛の角突き」は午後1時からなので、その前に小千谷名物の「へぎそば」を昼食に・・・。
小千谷市で「へぎ蕎麦」の有名店では、角屋本店かわたや本店がありますが、「牛の角突き」の白山闘牛場に近い角屋本店に行きました。
角屋本店には正午10分前に入りましたが、既に10名程の順番待ち。
闘牛見物の客ではなく、9月9・10日は小千谷・片貝の浅原神社奉納花火大会(世界一の四尺玉)見物の人達です。(片貝の花火はツトムBlogの昨年9月14日欄をご覧下さい)
6~7分待ってから待望の「へぎそば」が出てきました。
「へぎそば」は蕎麦粉のつなぎとしてフノリ(布海苔)を使っているので、喉越しツルツルですが、何故か?角屋のは少しザラついてツルツル感が弱かったです。 (手振り玉5個で550円 薬味に浅葱の生球根がユニークでした。)
今まで食べた「へぎそば」では一番ザラついていましたね。
有名店なので鼻高くなって、品質を落としたのかも・・・。
(「へぎそば」についてはツトムBlogの昨年11月6日欄をご覧下さい。)
12時50分に白山闘牛場に到着。(駐車場は無料。)
牛の角突きのカラフルな幟が沢山はためいて闘牛場の雰囲気を盛り上げていました。(相撲場所みたい。)
天気は9月半ばというのに、猛烈な気温(33℃)。
闘牛前の牛達は杉林の中でのんびりと御休憩です。
牛の角突きの入場料は1000円ですが、無料の柵外からでも十分に見物出来ます。
闘牛の始まる前には牛の勢子(せこ)たちに御神酒が振舞われます。
200坪ほどのすり鉢状の闘牛場には多数の勢子が、嫌がる牛をけしかけて闘わせようとしていました。
最初一組目の牛は全く戦う意志無しで退場でしたが、次第に闘牛場の雰囲気も盛り上がり、次の取組みから牛の激闘が見られました。
取組み板の牛太郎は地元の東山小学校の持ち牛で七歳牛です。
可愛い小学生も闘牛場に入って牛太郎の応援!!
相手の若い久蔵(4歳)と互角の戦いを繰り広げていました。
海のある新潟県でも小千谷は山間地ですね、闘牛場の片隅では鮎の塩焼き(400円)が美味しそうに・・。
体重1トンもの巨牛が頭から激突する様は圧巻ですよ。
近いときには頭骸骨のぶつかる音が鈍く聞こえるのです。
見応え十分の闘牛で、前場は5番 後場も5番の計10番の取組みでした。
上の写真では事実上、右の牛の勝ちですが、小千谷の闘牛では勝ち・負けの判定はありません。
昔から勝負事の闘牛ではなく、神事としての牛の角突きだったからです。
なを、古来より闘牛での賭け事は御法度でした。(小千谷の牛の角突きの歴史は千年以上の奉納神事とか。)
闘ってほぼ優劣が決まりそうな時、牛の後ろ足を勢子達が引っ張って牛を引き離します。
勝負を決着しないで、曖昧模糊とするところは実に日本的な奥ゆかしさですね。
入場券として「山古志の復興バッジ」が渡されました。
中越地震災害から何とか復興して、牛の角突きにも何頭か出場していましたよ。
闘牛(牛の角突き)は本当に見応え有りで感動ものでしたが、気温が暑いのに観客席は炎天下! 熱射病で死にそうな程で、入場しないで外の高みの木陰から見ていた妻の方が正解みたいでしたね・・・。
(闘牛場内には勢子が多くて撮影には邪魔となりました。)
(年内の「牛の角突き」は10月1日・11月5日に小千谷闘牛場で開催されます。ぜひご覧下さい、お奨め致します。当日は小千谷駅からの無料バスも運行。)
詳しくは“小千谷闘牛北斗会”のHPをご覧下さい。
2006 09 13(水)記。 前橋市 少し寒む~ 気温25℃
9月13日 世界の法の日 (日本の法の日は10月1日)