キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

大山街道荏田宿の「まねき看板」

2017年08月21日 |  └─大山街道


日曜日、少し涼しそうだったので、ふらりと出かけることにした。
最近コメントをくださる青青さんとのやり取りに登場する「大山街道」へ行ってみようかな?
街道をたどって歩くには準備不足なので、途中の宿場町「荏田」に行って宿場町の名残を見るのはどうだろう?
ネットで調べてみると、宿場町の建物などは残っていないらしいが、常夜灯が民家の庭先に残されているようだ。
去年、地元の人たちの手により案内看板が立てられたらしい。それから、当時の宿屋に残された「まねき看板」というものが、横浜市の歴史博物館に展示されているとか。機会があればそれも見たいな。
電車を乗り継いで、荏田宿の最寄り「江田駅」へ向かう。


目的地が近づくにつれ、だんだんと蒸し暑くなってきた。
「う、やっぱり、今日は涼しい博物館に行こうかな?」
結局、初心は貫けず、横浜市営地下鉄センター北駅前にある、横浜市歴史博物館へ。
地図を見てたら、隣に遺跡があるのをみつけた!
すこし離れたところには「茅ヶ崎城」という城跡もあるらしい。
この辺り、全く来たことなかったけど、結構興味深いところのよう。
(遺跡見物は、前回のエントリに書きました)

荏田宿について
荏田宿は、大山街道の「矢倉沢往還」とよばれる道の宿場。大山参詣の道、大山道はルートがたくさんあったらしいけど、その一つ。江戸から7里の距離にあり、朝、日本橋を発って夕方に到着する最初の宿場とのこと。大山詣りでにぎわって、幕末の頃には30数軒の宿や店が軒を連ねていたとか。残念ながら、明治27年に火事で焼けてしまって、古いものは残っていないらしい。
宿場町のあるのは、今の東急「江田駅」から、東に徒歩10分くらい歩いたところ。厚木街道(大山街道)の「荏田町」交差点のあたり。


横浜市歴史博物館に展示されているのは、「まねき看板」と言われるもの。

大山詣りは宗教色のあるもので、江戸の庶民たちは「講」をつくってグループで参詣していた。そして定期的にお詣りを繰り返していく。もちろん、落語に出てくるようにレジャーという意味合いも強い。そうするうち泊まる宿屋の方にも「おなじみ」ができて、どこそこの講の人たちはどの宿屋に泊るというのが決まってきて、それで泊まるときにこの板を掲げておいたもののよう。

横浜市青葉区の文化財として紹介されたページより引用
「荏田宿の旅籠柏屋の古い蔵の二階に一括保存されていたまねき看板で、大山講関係が30枚、富士講・愛染講などが12枚の計42枚。これらは江戸在住の講員たちがあつらえ、当家に宿泊する度に入り口の壁などに掲げたもので、旅行の目的や講中の表示を兼ねたものである。大山講が大部分を占め、その製作年月から夏山詣りに際して新調されたことが分かる。現在横浜市歴史博物館に常設展示されている。」








板自体は「講」で作って宿屋に持ち込むようだが、宿屋で保管して宿泊のある時に掲げたものなのだろう。
やっぱりほかの人にも見せるものだし、デザインがなんだか粋でかっこいい。

一番上の写真の下に見える御神輿みたいなものは、大山の神様に奉納する「お神酒」を入れた箱。
お神酒を奉納したら、帰りには山の水を入れて持ち帰ったのだそう。
それが参詣に行けなかった講の人たちへのお土産になったんだって。
宿にこの箱が残されているということは、水はもっと軽いものに入れて江戸まで運んだのかな?

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