昨日半休とって国会図書館へ行った。
久しぶりに行ってみたら、かなりデジタル化されていた。まず、利用者カードを作る。資料探しはパソコン上で。利用者カードを読み取る装置の上にカードを載せるとパソコンが使用可能になる仕組み。コピーやプリントアウトの支払いはPASUMOなどの電子マネーで可能。
便利。
喫茶室で小倉バタートースト&コーヒー¥500
目的は、20年近く前に亡くなった祖父の投稿していた俳句雑誌。
そこに祖父の俳句や、その批評や、亡くなった時の追悼記事などがあるはず。予めネット上の蔵書検索で該当する巻数などは調べておいたので、すぐに見つけることができた。
知らないことがいろいろわかった。
驚いたのは、祖父が刑務所内の留置場係という獄吏のような仕事をしていたということだった。
私の知ってる祖父はいわゆる「駐在さん」だったのだけど、そういう部門にもいたのだ。そしてその時の特異な体験を俳句にしていて、それが俳人としての個性にもなっていた部分があるということ。(そういう俳句をバシバシ投稿してたら目立つのかも‥・)
それと、祖父の家に行くと鶴の写真が飾ってあったり、鹿児島の方に「鶴を見に行く」と言って出かけていたのを知ってるけど、「鶴」というのも好きなテーマだったということ。
本人が書いたと思われる略歴も載っていて、私の記憶を補強してくれた。祖父も台湾台東の大武にいた。やっぱり大武の警察官だった。
おまけ
祖父は外地にいた昭和18年(祖父30歳)に「ホトトギス」の虚子選に初めて載ったのが俳句デビュー・・・・のような書き方がしてあったのだけど、そんなに若いころから俳句をやってたとは驚き。
国会図書館で「ホトトギス」を探して、虚子選を調べてみた。これが相当な曲者で、当時のホトトギスは月刊。そして虚子選というのは読者からの投稿を片っ端から載せてあるもので、毎号数十ページに渡って掲載されているもの。その中で、一つこれかなというものを見つけたけど、俳号が全然違うし、これから検証が必要。
とりあえず載せてみる。
「風吹いて落葉帚にしたがはず 南昌 養愚子」(1943年「ホトトギス」6月号p.27)