昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

運が悪かったことから全てが始まった(71)貿易会社(29)

2013-12-23 07:44:52 | 小説、運が悪いことから全てが始まった
 プラント製造メーカーC機械工業は岡山県の福山市にあった。
 ソ連使節団を案内したのは、木材製造業が集まっていた瀬戸内の企業だ。
 ボクがスケジュールを立て案内をしたといっても、実際はC機械の春田東京営業所長が全てを取り仕切り、ボクは使節団と一緒にくっついて歩くだけだった。
 
 使節団はゴルバチョフみたいな陽気で体格のいい公団の副総裁を団長に総数7名、技術者が4名、陰気なKGBではと疑いたくなるようなお役人も含まれていた。
 しかし、印象的だったのは技術者たちの素朴な人柄だった。
 ソ連というイメージから受けるずるがしこさはまるでない。
 日ソの技術者たちの話し合いは図面があれば通訳などいらなかった。
 彼らはすぐ打ち解けた。

 お酒がべらぼうに強い。
 食事のあと二人同室にサントリーのダルマを1本づつ差し入れたが、ひと晩ですっかり空になっていた。
 仕事から解放されると近所の八百屋から胡瓜やニンジンなど野菜を買ってきて、それをつまみに飲んでいたようだ。
 タクシーを連ねて京都観光なども行ったが、彼らは目を輝かせて楽しんでいた。
 

 天皇陛下が今日80歳、傘寿の日を迎えられた。
 
 そのお立場は孤独と思えるものがあったが、皇后の支えが大きかったとおっしゃった。

 昨日は我が大学同窓会麻雀会の第191回目が開催され、ご夫婦で参加されているM氏が傘寿の祝いを受けられ、「畏れ多くも私は天皇陛下より年上です」と挨拶された。
 
 参加数52名で優勝したのも80歳を超えているK氏だった。
 傘寿を超えたかたが11名となった。
 麻雀は長寿に効果的だと、みんな意気軒高だ。

 帰りは同じバスで先輩のN氏と、まだ若いNさんと一緒だった。
 Nさんの義理のお母さんが今年97歳でお亡くなりになったそうだ。
 山田耕筰や服部良一とも交流があり、80代で海辺の水着姿を披露された方だという。
 わが麻雀会の最高齢は92歳のUさん。
 100歳までの記録を打ち立てるのではというほど元気だ。

 
 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿