昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

金沢便り(19)元祖園遊会

2010-08-08 09:58:30 | 金沢便り
 金沢の山ちゃんから<辻家庭園を舞台に元祖園遊会>というフォト便りをいただきました。
 この作品はNHK金沢で放映されたそうです。

 金澤の地形は河岸段丘から成り立っている。高台の寺町台地に崖地を利用した家屋と庭園があり、富士山の溶岩を運び入れたという庭石や瀧があって、金澤市の文化財に指定されています。
 加賀藩の元老横山家が明治後期から大正時代にかけて造築した別荘でした。
 
 由緒ある建物の座敷と庭を舞台に<民謡の夕べ>が行われ、出演者も観客もその情緒豊かさに酔いしれ、元祖園遊会の気分に浸っておりました。
 
  加賀サイサイ踊り
  越中おわら節
  崖地の瀧
  辻家庭園からの展望

 (金澤市寺町台地・法島街 辻家庭園にて)


 ぼくは高校まで金沢に住んでいたが、<辻家庭園>なるものをまったく知らなかった。
 今回、<辻家庭園>のHPに訪問してみた。

        

 加賀藩の家老として権勢を誇った横山家一門は、明治の廃藩置県を期に新規事業に活路を求め、鉱山事業で大成功を収めた。
 その全盛期(明治30年代後半)金沢城下指折りの景勝地としてて知られた寺町台地を買い上げ、造成したのがこの庭園で、当時は数万坪の規模だったそうだ。
 富士山の溶岩などをふんだんに使った大規模な土木工事を基礎に、巧みな自然描写で演出された回遊式庭園で、市内では他に類をみない近代の日本庭園としてたいへん貴重な名勝とされている。
 群青色の土壁など独特の意匠の住宅主屋と表門及び壁は大正中期の和風建築の特徴を色濃く残しており、登録有形文化財に指定されている。