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155系・167系:臨時急行「伊豆」

2011-04-29 00:30:00 | 国鉄・JR急行列車
155系・167系:臨時急行「伊豆」


急行「伊豆」は、東京~伊東・伊豆急下田・修善寺を結んでいた温泉急行列車で、現在の特急「踊り子」の前身となる列車。特急がまだ高級品であった頃、全車指定の急行列車としてそれでも高級な感じのある急行列車でした。
自由席連結の急行「おくいず」とペアを組んでいましたが、後年は「伊豆」にも自由席車が連結されるようになり、「おくいず」を吸収して大所帯となりました。

急行「伊豆」と言えば153系が定番で、多客臨で155系や167系が使用されました。



昭和55年5月頃 品川駅にて 155系使用の臨時急行「伊豆」



昭和55年頃 田町駅にて 155系使用の臨時急行「伊豆」

いずれも155系を使用した臨時急行の「伊豆」です。
週末ともなれば温泉地は大混雑となりますので、予備車をフル活用した運用が組まれ、多数の臨時列車が運転されました。
日光集約臨などで使用される155系も登板の機会が多く、良く見掛けたものですが、非冷房の155系では同じ急行料金を払ったとしても夏場はグレードが低かったと言えるでしょう。



昭和53年頃? 東京駅にて

東京駅に到着した修学旅行色167系の急行「伊豆」。167系は165系をベースとした急行形車両ですが、修学旅行用という性質上、冷房化改造が165系比べてかなり遅れていました。ちょうどこの頃から167系にも冷房改造車が現れたようです。
隣の10番線に停車中の横須賀線。大目玉のまま冷房化された車両で、既に1000番代化が促進されていた横須賀線では異色の存在です。方向幕の「横須賀」という行き先表示も珍しいかもしれません。



昭和52年頃 品川駅にて

品川止まりの上り「伊豆」だったか、下りを運転した後の基地返却回送かまでは覚えていません。
まだ冷房化される前の姿で、167系としては完全なオリジナルスタイルの写真です。
まだ年齢的にはポケットカメラからやっと一眼レフに変えた頃、オリジナルスタイルの167系にギリギリ間に合った状態ですので、非冷房時代の写真は私的に貴重なものとなります。
写真の右側には地上時代の横須賀線113系、左には0系新幹線と、その下には東京機関区のEF15の姿を見ることができます。





昭和55年 品川駅にて

修学旅行色が終焉となる頃で、既に湘南色の167系も登場していたと記憶しています。品川駅で撮影を行っているとき、偶然にも修学旅行色の車両を撮影することができた、167系修学旅行色の撮影としては最後のコマとなってしまった写真。
この写真は、臨時急行「伊豆」の8両編成の前後を撮ったものです。前4両は原型ライトですが、後部4両はシールドビーム化されており、『ここまで手が伸びてきたか・・・』と落胆した記憶が今でも残っています。
ホームがびしょ濡れになっているので、夏休み、夕立に遭った直後の夕方に撮った写真のようです。

臨時列車もあり、それなりにバラエティではありましたが、終始特急列車の陰になって地味な存在となっていました。
その昔、157系を使用していた頃の準急時代、まるで夢の世界ですね。


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