マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

国際興業バス:いすゞキュービック(超低床ワンステップ車)

2016-12-21 23:51:00 | バス・トラック
国際興業バス:いすゞキュービック(超低床ワンステップ車)


国際興業バスのいすゞキュービック、今回は最終回で、レア車種であった超低床ステップ車です。

私が調べた範囲だけの検証となってしまいますが、間違っていたらすみません。

国際興業では、前記事でご紹介いたしましたキュービックノンステップ車が導入される前に、ステップ車の超低床型というものが存在しました。形式名の如く、ノンステップ車のように出入り口がフラットにはなっていませんが、従来のステップ車に比較して床面が低くなり、その分、ステップの段差も大幅に低くなっているという特徴があります。足の上がりにくいお年寄りには優しい造りです。

この超低床型の車両は、9901~9903のわずか3台のみしか導入されなかったようで、同車では大変な希少種でした。
9901は志村営業所の配置で、私が板橋区に住んでいた時に導入され、通勤でリアルに乗ったことが何度もありました。新車でバネのへたりがないこと、エンジンの回転もスムーズで、非常に乗り心地が良かった記憶があります。
一方、9902と9903の2台は西浦和営業所に居たようです。
この3台ですが、何故か9901はツーステップ、9902と9903はワンステップだったようです。


※撮影は、いずれも平成20年5月18日、南浦和駅西口にて。





浦和駅の高架化工事の際に代行輸送が実施され、その招集を受けた車両の中に9902が居ました。西浦和営業所の所属でした。




9900番代の特徴は、中ドアがグライドスライドドアになっていることで、キュービックの中でも希少な形態です。




こちらは公式側からです。ノンステップ車では前扉にグライドスライドドアを使用している車両が多くありますが、この車両の前扉はマジックドアのようです。

9902は94年式ですが、その後ノンステップ車が97か98年頃から本格導入されていますので、中型のいすゞジャーニーの導入との兼ね合いがあったためか、導入が少数にとどまってしまったようです。

この付近でこのような代行はしばらくは行われることはないでしょうから、大変貴重なシーンとなりました。
また、生活で実乗経験のある9901の写真を撮影していなかったのは非常に残念です。