マル鉄・鉄道写真館

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24系寝台客車:オハネフ24500番代

2015-07-05 23:31:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
24系寝台客車:オハネフ24500番代


それまでの夜行列車とは違ったコンセプトでデビューとなった寝台特急「北斗星」では、数々の趣向を凝らした車両が誕生しました。その殆どは個室化等のグレードアップ化メインでした。

そういった趣旨とは別に、必要に応じた改造車も誕生しています。
既に衰退著しいブルートレインの車両は余剰車が多く発生したため、新造が行われずすべての面において改造によって行われたことから、それまでのブルートレインでは無かった事象も発生しています。

そのうちの一つが、中間車オハネを緩急車化改造したオハネフ24500番代です。




オハネフ24500番代を名乗っていますが、種車は14系オハネ14となります。




最大の特徴は、種車のドア位置を変えずに緩急車化したこと。乗務員室はデッキよりも客室側となり、それまでのブルートレインには存在しなかった特異なスタイルとなりました。
写真の様に、引き戸であった貫通路は開き戸に改造され、テールマークも掲示できるようになっていました。




テールランプももちろん装備されていますが、後部監視用の窓は写真とは反対側の1枚だけとなり、この点においてもブルートレインの緩急車としては唯一のスタイルとなりました。




その形状のためか、地元では中間に入っている姿しか見たことが無く、晩年は写真のように2号車連結されることが殆どでした。
それでも妻側へ金帯が回っていたので、中間に入っていても主張が見て取れました。




「北斗星」が3往復設定されていた頃は、臨時を含めると4往復体制になったこともあり、おそらくオハネフ24500番代を最後部に連結した姿を度々見ることができたのではないかと思うのですが、その頃が一番写真撮影を休んでいたころでしたので、残念ながらその珍妙な姿を撮影することができませんでした。

実は、2回目に乗った「北斗星」だったか、乗車した時に普通のオハネだと思ったら車掌がデッキ通路に立っていて変だな・・・と違和感があったんです。辺りを見回すと、貫通路の扉にテールマークが内蔵してあるし、妙に小さい窓があって車掌が開け閉めを始めたし。ここで初めて改造車で変な車両を作ったんだな・・・ということに気が付きました。そんなこともあって、「北斗星」の車両の中でもちょっと思い入れのある車両なんです。


501と502の2両が改造されましたが、「北斗星」の臨時化により北海道編成が撤退してしまったため、その活躍を見ることができなくなってしまいました。

関連リンク(スノ・ラビさん)→ 『オハネフ24-500』

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