マル鉄・鉄道写真館

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185系OM車:「ホームライナー鴻巣」

2014-03-28 21:27:00 | 国鉄・JR快速列車
185系OM車:「ホームライナー鴻巣」


「ホームライナー」という名の列車が運転されるようになったのは、国鉄末期の昭和59年でした。
巨額の累積赤字を世間から叩かれ、窮地に陥っていた国鉄が、少しでも収益を上げようという機運の中で考えた、車庫への回送車両の有効活用策です。
その回送区間の関係で、当初は上野発の浦和・大宮降車という設定であり、名称もありませんでした。

その後、バブルによる土地高騰が原因となり通勤が長距離化、利用者の要望から運転区間が古河や鴻巣へと拡大していきます。
そうなると列車自体が「ホームライナー」を運転するための運用となり、当初の『有効活用』という意味は失われています。

※参考リンク『昭和60年 「ホームライナー大宮」乗車整理券

使用車両は「あさま」に運用されていた189系でしたが、横軽の廃止などもあり、185系や「能登」の間合い運用による489系などが使われました。

489系仕様の「ホームライナー」については過去ログ『489系:「ホームライナー」』『485系K編成:「ホームライナー鴻巣3号」』で既に収録してありますので、今回は185系の写真のみを集めてみました。



平成20年7月22日 「ホームライナー鴻巣1号」



平成23年10月22日 川越車セにて ※展示車両



平成24年6月15日 「ホームライナー鴻巣1号」 OM03編成



平成24年7月11日 「ホームライナー鴻巣1号」 OM08編成

平日しか運転がなく、夕刻以降の下り列車であるため撮影条件も非常に悪い。なので、あまり残った写真はありませんでした。

この上野口の「ホームライナー」が始祖となって全国に波及し、現在は地方都市においても多数の同様列車が設定されていますが、上野口に関しては平成26年3月改正で「スワローあかぎ」による新しい制度の導入により、長らく続いた歴史にピリオドを打つこととなりました。

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