マル鉄・鉄道写真館

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第2チンケの登場

2013-04-15 00:30:00 | 駅・停車場・操車場
「チンケ」のお仕事について記述してまいりましたが、実はもうちょっと奥が深い部分があります。

おいちょかぶで、「2」は「ニゾウ」と表現するのが一般的ですが、ハンプ部ではちょっと違います。
その名も「第2チンケ」。

説明が漏れていましたが、チンケ、第2チンケなどの格付けは出番ごとにされるため、配属部所内で固定されるものではありません。
ですので、全体の中で下から2番目でも3番目でも、その日の出面で一番下であれば「チンケ」になってしまいます。
一方、全体で下から2番目でも、そのときの出面にしたが居れば、そのときに限って「第2チンケ」になることもあるのです。

チンケが買出しから料理を作ってセッティングをして先輩たちに提供するまで、その時間には当然にして制限があります。
特に昼食のうどん・そばのお湯掛け、夜のご飯炊きと味噌汁のお湯掛けは、買出し前ですと早過ぎますし、帰ってきてからでは間に合わなくなってしまいます。

そこで登場するのが「第2チンケ」と呼ばれる職員です。

チンケが買い出しに行っている間、第2チンケは普通に入れ替えの仕事をしています。
そこで時間を見計らって、鍋を洗ったり米を磨いで仕掛けをしておくのです。

特にガス炊飯器のコンロは料理に使用するコンロを兼ねているため、料理を始めるときにちょうどご飯が炊き上がっていると言う絶妙なタイミングを見る必要もあるのです。





担当番線は2本ずつ持ちますが、忙しい番線と少ない番線が存在します。密度が違いがありながら、チンケが入換数の少ない番線に限定されるのに対し、第2チンケ以上は特に区別されません。
運が悪いと、第2チンケですらチンケの補助ができなくなってしまうのです。
そこで第3チンケが登場することもあります。その順列は上限がないとも言えます。

時によって、チンケが買出しから帰るのが遅くなったり、メニューによって手間が掛かり、食事の時間に間に合わなくなる危険もあります。
その場合、第2チンケ、第3チンケが入換の合間を見ながらチンケの食事作りを補助する役目を負います。

しかし、そんな状況でも手伝いがままならないことも。

そんな時、班長クラスの優しい大先輩が手伝ってくれたりするのです。
大体において、手伝ってくれる大先輩と言うのは下積みが長く、チンケの大変さに理解があるのです。
チンケの経験が少なかった先輩は、大概文句を言うだけの存在でした。
後輩からの信頼も、この辺で別れていたのは言うまでもありません。

次回に続く。

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