稲刈り予定、3日前。でも、天気予報は雨のち曇り、うーん、無理かもなぁ。神さんも帰ってきていて、息子たちも手伝いに来る日、ってことで設定したんだが、そうは上手く運びそうにない。まっ、一人でだってできるわけだから、恐れず焦らず大らかな気持ちで、どんと来い!で行こうか。9月いっぱいは台本書きが最優先課題だから。10月入ってからな。
と、いかにも達観を装っちゃいるが、できるものなら人手のあるうちに少しでも多く刈ってしまいたい。そりゃ3反部の田を一人で刈って、一人で稲束集めて、一人で杭立てて、一人で懸ける、これ、かなりの重労働だから。できれば、そうは成りたくない。と、なれば、雨空の合間を縫ってでもできるよう、準備万端整えておこう。やれることは極力済ませておこう。
刈り取り機械=バインダーは事前に動かしてならし運転と油差し、済まれたろ。結束用のジュート紐も2束買ってきた。最後の1枚、水漏れ防止の波板も外して、あと、やっておくことはないかな?稲わら運びで活躍するキャリーも、積みっぱなしだった玉切り薪をすべて割り終えて、本来業務に復帰完了、ガソリンも満タン給油した。よしっ、あとはお天気様にお願いするだけだ。
波板外しで気付いたんだが、思ったほどの不作じゃなかった。毎日目につく道路側は貧弱だったから、ああ、今年はこんなもんだ、できただけ感謝だな、って諦め気分だったが、反対のブドウ園に接する側は、ブドウハウスからの熱風の吹き出すせいか、茎も逞しく穂も重く垂れていた。
いやぁぁぁ、よく育ってくれたよなぁ!田植え直後なんて、そのまま消えちまうんじゃないか、って不安にかられたほどだったんだもの。発芽不良、生育不順、種まき10日後には完全に青くなって棒立ちするしかなかったから。
田植えまで持つのか?どうする?も一度種まきか?ハウス覗いた友人も、あまりのみすぼらしさに声を呑んでいたものな。それから毎日、ボカシ肥料から作った液肥をかけ続ける日々が2週間以上続いた。黄色かった葉の色もどうにか薄緑程度に持ち直したところで田植え、これ、育つんかい?必死で水管理を心がけた。
イネは苗半作って言うから、苗づくりで大きく躓いた今年は、まっ、無理だろうな。少しでも実ればいいさ。でも、さらに、草に負けたりしたら壊滅する、除草だけは手抜きせず2か月間頑張った。
その甲斐あって、ってことなんだろう。茎数は少ないものの、まずはそこそこの実りにたどり着けたようだ。イネは強し!だな。脱穀してみにゃわからんけど、まず、来年1年分の飯米プラス程度はとれるだろう。イネのお力!素晴らしい!!
よし、わかった。今年のきつい経験をしっかり生かして、来年こそは納得できる米つくりをするぞ!って結局、百姓の来年で終わるわけだ、今年も。