ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

来ました!足元マイク。これで歌もばっちり!

2017-08-21 08:58:38 | 菜の花座

 PAセット、簡易音響セット、が届いた時、実は本命はこの先に、なんて思わせぶりなこと書いておいたが、その本命が、ついに届いた。

 AMCROWN PCC160、足元マイクだ。

 正しくはバウダリーマイク、足元マイクなんてのは今勝手に思いついたもの、誰も使っちゃいない。でも、バウンダリー=境界とか限界、に比べれば、かえってなるほどなの表現じゃある。そう、舞台の床面に置いて声や音を拾うマイクだからね。

 以前からねぇ、こまつ座の芝居見ながら、感心ていうか、不思議っていか、感じるところがあったんだ。ほら、井上さんの芝居って歌や踊りが入るだろ、それ歌ってる役者さんって、別にミュージカル畑の人でもないんだよね、まっ、たまにその道のプロも出演することもあるけど。言わば歌のど素人がよくぞあれほどの声量で歌うもんだ、さすがプロの役者だって手放しで褒め称えていたわけなんだけど、ある時、バラシの時に舞台の前方にこいつが何台か置いてあるのを発見して、なぁぁぁんだ、そういうことだったんだ!って、大いに納得、そこそこ安心したってわけなんだ。で、いろいろ気を付けて見てみると、シニア演劇の全国大会も必需品になってたし、以前見た市民ミュージカルでも威力を発揮していた。なるほどな。

 芝居は生の声で勝負するもんだ、マイクなんか使うもんじゃねえ!って心の底から信じ込んでてたからねぇ、ちょっとショックじゃあった、が、そうか、これもありなんだって、気持ちはすぐに切り替わった。

 これ、うちも欲しい!菜の花座の芝居で歌入れたことってまだないけど、シニアの方じゃ、2期生、3期生の本公演、どっちもミュージカル仕立てだったし、菜の花シニア団の舞台じゃ音楽は欠かせない。菜の花座だって、いつかはミュージカルって野望は消えていないので、よしっ、この際、手持ち装備に組み込んじまおうぜ、てことで、このバウンダリーマイクを3本買い入れた。プラザの舞台だとできれば5本欲しいところだけど、まず、3本を設置して、演出で上手にカバーするってことにした。

 これで9月公演『ニャン婆と時之助』の歌やダンスシーンも安心して取り組める。そう、この舞台、歌が全部で7曲ほどあるんでね、このマイク設置して声量の問題はクリアできる。あとは、役者の歌唱力ってことだ。

 以前購入したPAセットにつなげば、出前公演でも力を発揮すること間違いなしだねぇ。おしゃべり多発の会場でも、酒の入った宴会場でも、耳の遠いお年寄り相手でも、これがあれば、一気に制圧できるってもんだ。菜の花座、強力な武器を手に入れて、芸能集団に一皮剥けるってことだぜ、イェェェイ!

 

 

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毎日、メロン、メロン、メロンの世界!

2017-08-20 10:00:26 | 食べ物

 有り難いんだけど、つらい。嬉しいんだけど、うんざり。美味しいんだけど、もうたくさん!夏野菜の怒涛の収穫に防戦一方だ。贅沢言うな!

 昨日は、たまったナス15個を、ええい、一気じゃ、と油で揚げて南蛮漬けにした。酢醤油にニンニク、ショウガ、唐辛子がぴりり、食が進んで3割くらいは平らげたが、残りは冷蔵、あと2日は食べ続けねば。たった3本しか植わってないのに、今日また8個!あっ、これ長ナスの話。別に薄皮丸ナスも遠慮会釈なし。キュウリだって、糠漬けと生食で毎日3本は食べているのに、冷蔵庫野菜室にどんどんたまっていく。

 中でもここ1週間、メロンの襲撃!助けてくれぇぇぇ。

 メロンなら、採ってから日持ちもするし、上げれば誰だって喜んでくれる。蔓が広く覆って、畑も無駄なく使える。よしっ、これだ、ハウスの中は。これまでトマトがのさばっていた育苗ハウスの後作にメロンを導入。かれこれ10数本、植えたかな。品種は、マスクメロンとプリンスメロンとニューメロン、自分で種まきして苗育ててるうちにどれがどれやら分からなくなったが、とにかく生き残ったものすべて移植した。こいつが今、一気に実りの時を迎えた。

 まくわ瓜に近い?ニューメロンっていう青肉系は割れも少なく、収穫後も傷むことがないので、これはどんどん人にやっちまえばいいのだが、プリンスメロンは困った。実るやいなや、表面が割れるんだ。オレンジの甘い果肉に誘われて、ハチやショウジョウバエは飛び回る、蟻は寄ってくる、ハウスはさながら虫たちの饗宴の有様だ。

 中まで侵入されてしまったものはそのまま虫たちのごちそうにくれてやるが、まだ表面だけの被害ってやつは救い出す。そのまま放っておけば、どんどん腐って行くのは時間の問題なので、虫に食い荒らされた部分を切り取って、傷口は包帯さながらラップで覆って冷蔵庫へ。

 そんな、捨てりゃいいじゃん、って思うだろ。でも、この虫が食らいついたやつが美味しいのよ。とことん熟してるってことだから。て、ことで、冷蔵庫は半欠けメロンでいっぱい!朝昼のおやつにメロン、夕食後のデザートにメロン、メロン三昧の日々が続いている。

 昨夜もウィスキーのあてに?メロン!半分でもう結構!と思ったが、翌日さらに押し寄せるメロンたちが頭に浮かんできて、1個まるまる喰い。寝る頃になっても度の過ぎた満腹感に苛まれた。

 さらに、夜中のトイレが馬鹿にならない。うん?なんでじゃ。調べてわかったが、なんと、メロンの効能、一番に利尿作用が挙げられていた。さもありなん。やれやれ、ここ当分夜間頻尿のつらさ、わずらわしさに堪えねばならんってことか。でも、まっ、美味しくはあるし、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞予防なんて効能も多々あるようだから、ここは一つ、我慢、我慢。メロンで昼飯、なんてことも考えにゃならんかな。

 

 

 

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冷害の予兆しきり!

2017-08-19 09:53:25 | 農業

 今日も雨だよ。ずっと続く曇り空、たまに覗くのは恥じらうごとき薄日のみ。梅雨に逆戻りしたのか?それとも秋雨前線?このまま続くのかい?おいおい、勘弁してくれよ。稲だってまだ出穂終わっちゃいないんだぜ。

 ヒトメボレなんて、水口から半径15mはちんちくりの少年期、穂の赤ちゃんだって孕んじゃいないほっそり姿だ。たしかに水口はいつも遅れるんだよ、でも8月末には出そろう。それが盆過ぎてこの状態!

 24年前の冷害、あの再現か?TVで山向こうの宮城県の様子が伝えられてた。そうとう焦ってたなぁ、農協関係者。24年前も同じだった。太平洋岸の岩手、宮城が傷めつけられたんだった。連日やませ、冷たい東風、が吹いて、宮城の平野を舐めまわし、その冷気が東の山脈を越えて降りてきた。そう、見えるんだよ、分厚い霧の絨毯が、山を飲み込むようにして下ってくるんだ。そのやませの舌先が辛うじて届かなかった我が家の田んぼは1割減産程度で済んだ。

 でも、今年はちょっと様子が違うなぁ。たしかに暑さは素通りしちまったけど、寒いってほどじゃない。おっと、数日前は冬の掛け布団引っ張りだしたけどね。7月にストーブ焚くなんて異常な寒さは到来しちゃいない。ただ、日が差さない。ずっと雲で遮られたままだ。これが秋雨だとすると、これから1か月、こんなどんより天気を我慢しなくっちゃならないってことだぜ。この日照不足で収穫までたどり着けるのか?

 幸い、コシヒカリの方は、順調じゃないが、なんとか9割方穂が出た。

 実入りは悪くてもなんとかなるだろう。寒さに強いはずのヒトメボレの方が、ダメージ大きいってどういうことよ?またまた、新たな問題突きつけられたってところかな。

 で、悪いことって続くもんだ。地下水汲み上げ用ポンプのVベルトが切れた。

 やれやれ。ようやくシニア6期生の台本書きに専念できるって思ったのに、米沢までベルト調達にお出かけとは、トホホだな。

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締め切り直前、参考本に逃避する俺!

2017-08-18 09:44:15 | シニア演劇

 台本締め切り10日前、参考にって、本4冊も買い込むのって、これ、ぜったい逃げだよな。締め切り踏み倒し、もう既定の事実にしちまってるし。約束守らないって、最低!

 アイディア浮かばないから本読む、それほとんど気休めだから。窮地の先送り、借金返済のために、次々借りまくって地獄に引きずり込まれるようなもんだ。どうせ、読んだからって書くもの見つかるわけじゃないんだから。

 て、わかっちゃいるけど止めらない、ホイ、スイスイスーダラダッタ、で、今回手にしたのはこんなラインナップ。

 「科学はどこまで進化しているか」池内了、「ロボットの心 7つの哲学物語」柴田正良、「アンドロイドは人間になれるか」石黒浩、「人間と機械のあいだ 心はどこにあるのか」石黒浩・池上高志の4冊。

 そう、狙いはロボット、いや、アンドロイド。すでにコントにゃ活躍中のペッパーをもじって、『見守りロボットパッパー』なんてのを書いてるから、今さら、面と向かって勉強でもないんだ。どうせ、それらしくでっちあげるだけのことだから。ただ、ちょっとばっかし、もっともらしい蘊蓄なんかも取り込みたいってスケベ心。ダメだねぇ、卑しいねぇ。

 お盆の貴重な休日、いや、いつだって休日だけど、1日1冊、ロボット本と格闘した。そうなんだ、まさに死闘!すでに細胞の多くが死に絶え、残りも機能停止しかかってるぶよぶよの脳にとっちゃ、これはかなりの難物だった。カボチャに入れ歯でかじりつくようなもんだった。

 まず、池内先生、この人、どうしてこんなに科学全般先端知識を自分のものにしてるんだろう?!宇宙、地球、生物、医学、エネルギー、物理、の全6章、今、科学が分かっている、分からないことを簡潔かつ丁寧に教えてくれた。が、宇宙、物理はまったくわからない!ただただ、字面を追うだけで精一杯。無力感ていうより、完全にお手上げ、感想は、俺って馬鹿だなぁ!それだけ。ロボットのこと、まったく触れられてなかったが、日ごろから、軍学共同に厳しく異を唱え、原発稼働に根源的に立場から反対を表明されている池内先生に敬意を表して、最後まで読み通した。いや、眺めとおした。

 「ロボットの心・・・」も笑っちまうくらいわからない!なんか、哲学者って、同じ言葉でもまったく違う辞書や文法で語ってるんじゃないか?ってくらい手も足も出なかった。それも、著者曰く、やさしく書くと分かりやすい、だって。改めて、俺って馬鹿!ただ、章の初めに置かれたオリジナルのショートストーリーはどれも面白くって、この先生のユニークな人柄は十分に感じられた。

 アンドロイド研究の第一人者石黒先生の「アンドロイド・・・」は、先生自身を映したイシグロイドやマツコデラックスのマツコロイドなんか、現物を通しての語り掛けだけになんとか付いていけた。それと、少しだけど、参考になる部分もあった。ロボット相手だと人間は正直に話せる、とか、アンドロイドの言うことは素直に聞く、なんてのは、今回書こうと思ってる内容にぴったしだよ。人間を理解するためにロボット研究をしているとか、見かけの中に心は宿るとか、究極的に無機質の生命が生まれるだろう、なんて話は、もう、すっ飛びすぎてて、文学的ですらあった、すげぇぇぇ!

 最後に「人間と機械のあいだ・・・」。これは石黒先生と人工生命の研究者池上高志先生の新しい機械人間「オルタ」をめぐる共同研究、共同思索の記録だ。心ってなんだ?池上先生って人は、脳のニューロン伝達系をセンサーで置き換えて、その様々なセンサーのネットワークが自律的に動く先に生命を作り出そうとしている?人らしい。一つ一つプログラムを組んで、あらゆる事象に対応していく従来のロボットとはまったく別の発想だ。なんかよくわからないんだが、なんかわかる。いや。わかる気がする。これまでのがんじがらめの頭を抉りだして引っ掻きまわされたような爽快感?この人の言ってることが将来実現するのか、どうか、見当もつかないが、これまでの進歩の道筋とはまったく別の未来が人類には待ち受けているのかもしれないって気にはなった。

 って、ことで、台本にはほとんど役に立たない4日間の読書だったが、まあ、こういう、自分の馬鹿さ加減を確認するってこともけっこう重要なことだ思うし、なんか、人間の将来についても、頭の一部を切り開いてもらったようで、まったく新しいスイーツに出会ったような嬉しさも味わえて、無駄ではなかった、と、思い込むことにしよう。

 ほんじゃ、その疑似的満足感の消え去らぬうちに、台本勝負とまいろうか。

 

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そうか、ラッキョウ漬けかぁ、よし、作っちゃおう!

2017-08-17 08:32:45 | 食べ物

 家庭菜園ブームだねぇ。テレビだって、「趣味の園芸」はあるし、「はれ、ときどきファーム」なんかも渋く人気を保ってるみたいじゃないか。都会じゃベランダにプランターやらコンテナ並べてあれこれ作ってるらしいけど、田舎のブームも相当なもんなのさ。

 代々の農家はもちろん、戸建て暮らしの勤め人家庭でも、野菜はできるだけ自給、なんて家が多いもの。ここらじゃ庭あって当然だし、空いた畑もあちこちだものね。父ちゃんの給料安いから、せめて野菜くらい自分で、ってことかな。いや、まあ、好きでなくちゃできないことだから、趣味として、生き甲斐としても広がってるんだろう。そりゃそうだ、作物が自分の手で育つって楽しいもの。

 需要があれば供給も、これ今時社会の常識。ここらならムサシとか、コメリ、といったDIY店じゃ、園芸関係のスペースが年々広がって行ってる。農業資材、園芸用品専門のスーパー、たとえばトマト(店の名前)なんかも大盛況なんだ。

 客が増えれば、品揃えも豊富になる。10年ほど前なら、タネが中心だったのに、今じゃあらかたの苗がそろっている。ナス、トマトなんて家庭じゃ仕立てにくいものは以前からあったが、今じゃ、キャベツ、ブロッコリー、セロリは当然、パセリやバジル、ミントなんかのハーブ類も各種取り揃えてずらーり。品種だって選り取り見取り、かぼちゃなんて、緑に白にオレンジ色、手のひらサイズの坊ちゃん、飾り用の縞模様、細長いぺポかぼちゃ、ざっと、10種類近くは並んでいる。手を変え品を変えってやつだね、客の菜園心をそそることそそること。

 で、昨秋、ニンニクの種を買いに出かけたら、これどう、作ってみねか?ってこれ見よがしに置いてあったのが、ラッキョウ。そうか、ラッキョウな、ここらでも作れるんだ。自家製ラッキョウで、ラッキョウの甘酢漬け、悪くないかも。そう言やぁ、20年近く前、たかはた共生塾でお世話になってた頃、塾長の鈴木久蔵さん、元高畠町助役で町内の若手人材育成に尽力した方、宅で行われる事務局会議じゃ、必ず久蔵さん手作りのラッキョウ漬けが出てたっけ。自慢気にみなに進めていた久蔵さんの笑顔が懐かしい。よしっ、ここは一丁、挑戦してみっか。

 試しに500グラム程度植えたタネ、肥料不足だったのかねぇ、収穫はわずかに1キロ。歩留まり2倍とはなぁ、とちょっとがっかりだったが、まずは取れたんだから、我慢せえ。掘り上げたラッキョウは1株に7,8個の粒がついている。これを一つずつ外して、根っこと茎を切り離すんだが、小せぇ、小せぇ、面倒なことこの上なし。コンテナ半分もない収穫に1時間以上もかかった。

 ネットのレシピを見ながら、なになに、水洗いは手早く、水分を吸い過ぎると歯切れが悪くなる、そうか、さっさと土と汚れた皮を落すわけな。ちょ、ちょっと待て、落ちないぞ、さっぱり。一粒ずつこすってみても黒く汚れた表皮はこびりついたまま。洗い桶につけたまま、こんなこと続けてたら、ぶよぶよのフニャフニャラッキョウになっちまう!仕方なし、汚れは付いたままだがここらで手を打って、塩漬け。10%の塩水に漬け込み、冷蔵庫で2週間静置ときどきかき混ぜて均一に塩分を行きわたらせる。

 そんな、待ってられないよ、ってことで、1週間目、つまんでみたら、シャキッと歯ごたえ、うん、ネギ・ニラ仲間の癖のある味わい、いいよぉ!流水に3時間つけてから表面をこすったら、おぉ、落ちた汚れ、きれいになった。

 水気をしっかり切ってから甘酢に漬け込む。なんだぁ?お酢400mlに砂糖400グラム、ってかなり甘いぞ!が、初心者疑うべからず、レシピ通りに漬け込んだ。

 1L入りのはちみつの空き瓶に2本!

 おお、いいねぇ!これで一冬、楽しめるぞ。小粒で苦労はしたが、その分、しなこくない歯切れのよいラッキョウ漬けに仕上がることだろう。うーん、去年、青菜漬けで豊かさ広がった冬の食卓、この冬はさらに珠玉の一品が加わるってことだ。

 

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