PAセット、簡易音響セット、が届いた時、実は本命はこの先に、なんて思わせぶりなこと書いておいたが、その本命が、ついに届いた。
AMCROWN PCC160、足元マイクだ。
正しくはバウダリーマイク、足元マイクなんてのは今勝手に思いついたもの、誰も使っちゃいない。でも、バウンダリー=境界とか限界、に比べれば、かえってなるほどなの表現じゃある。そう、舞台の床面に置いて声や音を拾うマイクだからね。
以前からねぇ、こまつ座の芝居見ながら、感心ていうか、不思議っていか、感じるところがあったんだ。ほら、井上さんの芝居って歌や踊りが入るだろ、それ歌ってる役者さんって、別にミュージカル畑の人でもないんだよね、まっ、たまにその道のプロも出演することもあるけど。言わば歌のど素人がよくぞあれほどの声量で歌うもんだ、さすがプロの役者だって手放しで褒め称えていたわけなんだけど、ある時、バラシの時に舞台の前方にこいつが何台か置いてあるのを発見して、なぁぁぁんだ、そういうことだったんだ!って、大いに納得、そこそこ安心したってわけなんだ。で、いろいろ気を付けて見てみると、シニア演劇の全国大会も必需品になってたし、以前見た市民ミュージカルでも威力を発揮していた。なるほどな。
芝居は生の声で勝負するもんだ、マイクなんか使うもんじゃねえ!って心の底から信じ込んでてたからねぇ、ちょっとショックじゃあった、が、そうか、これもありなんだって、気持ちはすぐに切り替わった。
これ、うちも欲しい!菜の花座の芝居で歌入れたことってまだないけど、シニアの方じゃ、2期生、3期生の本公演、どっちもミュージカル仕立てだったし、菜の花シニア団の舞台じゃ音楽は欠かせない。菜の花座だって、いつかはミュージカルって野望は消えていないので、よしっ、この際、手持ち装備に組み込んじまおうぜ、てことで、このバウンダリーマイクを3本買い入れた。プラザの舞台だとできれば5本欲しいところだけど、まず、3本を設置して、演出で上手にカバーするってことにした。
これで9月公演『ニャン婆と時之助』の歌やダンスシーンも安心して取り組める。そう、この舞台、歌が全部で7曲ほどあるんでね、このマイク設置して声量の問題はクリアできる。あとは、役者の歌唱力ってことだ。
以前購入したPAセットにつなげば、出前公演でも力を発揮すること間違いなしだねぇ。おしゃべり多発の会場でも、酒の入った宴会場でも、耳の遠いお年寄り相手でも、これがあれば、一気に制圧できるってもんだ。菜の花座、強力な武器を手に入れて、芸能集団に一皮剥けるってことだぜ、イェェェイ!